名古屋から来院された患者さん！

東京都西東京市のひばりヶ丘にある
「みむら矯正歯科」の院長の三村です。

名古屋在住の患者さんが、インターネットで当院を探して、矯正治療を希望して来院されました。
名古屋の審美歯科を売り物にする歯科医院で、「歯を白くする！」ために上下の小臼歯から前の20本すべてを異様な白さのセラミックの被せ物にされています。

その後、「歯茎が目立つことが気になる」と訴えたところ、北関東地方の医学部付属病院形成外科を紹介され、そこで上顎のみを上方に移動する手術を受けました。
結果的に上下左右の奥歯しか接触しなくなり、呼吸も苦しくなったと訴えたところ、今度は下顎だけを前進させる手術をされました
その結果、著しい顎関節症状を訴えるようになりました。
現状でも一番奥の奥歯が接触するのみで、すべての歯が離開していました

白くするために健全な歯を削ってしまう歯科医と治療目標をキチンと決めずに手術を行った形成外科医の犠牲者です。
咬み合わせの改善を求めて、再度その形成外科を受診したところ、今度は顎変形症として術前矯正治療を行い、その後、上下顎を同時に移動し直すという計画を示され、都内の矯正歯科を紹介されたそうです。

名古屋在住の患者さんは、「すべての治療が失敗である」という認識をお持ちで、「今度こそ失敗はしたくないから！」と矯正治療はみむら矯正歯科で行い、手術は北関東の医学部付属病院で行いたいということをおっしゃっておられました。
顎外科手術を再度行うことが適切か？歯科矯正用アンカースクリューを用いた治療で治せるのではないか？も含めて検査・診断を行う必要があります。
また、いかんせん月に1回、名古屋の方が新幹線で通院することは時間と費用の無駄が多く、難しいと思います。
（患者さんは、「大丈夫です！通います！」とおっしゃるのですが。。。）

名古屋の職場近くの信頼できる先生をご紹介し、受診していただくことにしました。
知識と治療経験に基づく治療ゴールを見据えて治療計画を立てられることだけではなく、同業者同士のネットワークはもちろん、口腔外科や形成外科の信頼できる先生を紹介できる引き出しをたくさん持っていることも専門医の条件です