東京都西東京市のひばりヶ丘にある「みむら矯正歯科」の院長 三村です。

7月19日(土)、20日(日)に博多の九州大学医学部百年講堂で行われた第27回日本顎関節学会学術大会に出席してきました。
この学会は現在では一般社団法人ですが、その前の任意団体の、さらにその前の「顎関節研究会」の頃から参加しています。
第7回の大会は、私が松本歯科大学に在籍中に、当時の学長が大会長になったため、大会事務局を矯正学講座にしていろいろ支えたことを昨日のことのように思い出します。
「あれから20年かあ~。。」という感じがしましたしょぼん

当時は顎関節症のメカニズムがどんどん明らかになっている時期で、画像診断も二重造影CTとMR画像の対比、さらには治療法も補綴や矯正での咬合治療、外科的にも関節鏡や関節腔洗浄などが行われており、非常に面白かったのですが、最近は原因論がブラキシズム(歯の食いしばり)やTCH(何もしていないときに上下の歯を軽く接触させている態癖)が原因の可能性が高く、対処法は理学療法もしくは薬物療法と理学療法の併用に一気に変わってきました。
一般口演やポスター発表より、シンポジウムを行い、さらには「顎関節学会専門医」を産出して知識の普及に努めている感じです。
「不適切な矯正治療は顎関節症の原因!」といわれていた時代もあったことを考えると、喜ばしいのでしょうが、矯正歯科医の介入すべき範囲が狭くなっていることを感じています。