東京都西東京市のひばりヶ丘にある「みむら矯正歯科」の院長 三村です。

10月6日(日)は、みむら矯正歯科は休診でしたが、院長は松本で開催されている日本矯正歯科学会大会の市民公開講座の相談コーナーの相談員としてボランティアで出務しましたチョキ

何人かの患者予備軍のお母様(中にはお祖母さまもいらっしゃいましたが)から質問を頂いた内容で一番多かったことは、「矯正歯科はどこにかかればいいの?」でしたショック!
「かかりつけの先生が治療をしてくれると言っている」「取り外し式の装置で早く治療を開始した方が良いと言われているが、本当か?」という内容の多さに改めて驚きました。
まだ、乳歯列で、被蓋は正常。
どう考えても、現時点での治療の必要は無いお子さん達です。

東京では、一般歯科医による取り外し式の装置による矯正装置での「理論に無理がある」治療が跋扈していますが、地方都市でも蔓延していることに驚いた次第です。

経過が長く、すぐに装置を付けて治療ができる患者さんでも治療に2年、その後の経過をフォローするのに2年は要する矯正歯科を一通りマスターするには、歯科大学(大学歯学部)を卒業してから最低でも5年の専門教育を受ける必要があるというのは、世界での一般的なコンセンサスです。
5年でも短いと考えますので、日本矯正歯科学会では専門医資格を取得するには10年の期間を要求しているわけです。

相談にいらした皆様には、日本矯正歯科学会のホームページの「認定医・専門医」のリストの中から、最低でも認定医、できることなら専門医(認定医よりはるかに難易度の高い試験をパスした方々で、日本でも300名もいません)の診療室を受診するように勧めてきました。

また、「適切な時期まで待つ」ことも治療の一環でもあるのです。
専門の先生に診たもらった上で、時期が来るのを待つことの大切さも認識して欲しいと思います。

当たり前のことが、一般の方々には、まだまだ認識されていません。
矯正歯科医の啓発活動の大切さを再確認した一日でした。えっ