東京都西東京市のひばりヶ丘にある「みむら矯正歯科」の院長 三村です。

数年前から、当医院では矯正歯科治療前には必ず虫歯のリスクを検査させていただいています。
矯正用のブラケットを装着し、2年以上経過すると口腔内の虫歯菌(ミュータンス菌や乳酸菌)が増えるということが明らかになっています。
あれだけの装置が入りますので、細かい部分の磨き残しは当然出るでしょう。

患者さんには来院のたびに、ワイヤーを外し、衛生士さんが磨き残しをチェックしてプロの目で仕上げ磨きをしていますが、通院は月に1回ですので、自宅にいる時間の方が圧倒的に長く、歯磨きが不十分な方のブラケット周囲には初期虫歯が発生していることがありましたガーン
通院間隔が開いていたりすると、さらに条件は悪いですね叫び


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虫歯は虫歯菌の出す酸でリン酸とカルシウムの結晶である歯が溶ける病気ですが、虫歯菌の出す酸を唾液が中和して虫歯から守ってくれます。
歯科医師ならば、経験的に虫歯リスクの高そうな方は「この患者さんは虫歯リスクが高そうだ!」ということはわかるのですが、虫歯が全くなく虫歯リスクが低そうな方でもリスク検査をするとリスクが高かったりしますので、侮れません。
虫歯菌の酸産生力が強いと虫歯菌を培養した際にこのように真っ青のはずの試薬が黄色くなります。

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他にも唾液の性状や酸緩衝能を調べたり、分泌量を見たりと多角的に検査をします。
リスクが事前にわかれば、虫歯菌を除菌するためにキシリトールの継続摂取を始めるなどの対応ができますので、虫歯にならずに治療をするためにはとても大切な検査です。