東京都西東京市のひばりヶ丘にある「みむら矯正歯科」の院長 三村です。
「矯正治療は保険が利かない」というのは昔のことで、今は条件が合えば保険で治療ができます。
といいましても、口唇口蓋裂などの先天異常に起因する不正咬合と完全に顎骨の離断を行う顎変形症の患者さんに限られます。
先天異常はさておき、顎変形症は比較的身近かもしれません。
「アゴが出ている」
「アゴや顔が曲がっている」
「アゴがない出っ歯である」
というような患者さんは手術を併用して矯正治療をする場合、「顎口腔機能診断施設」の施設基準を満たした矯正歯科医院で矯正治療を行えば、手術も矯正治療も健康保険が適応されます。
患者さんは「手術までしなければ治らないの?」と思うかもしれませんが、ご存じのように日本の医療費はレベルの割に非常に安価な報酬が設定されています。
世界でもまれに見る安い負担金で高レベルの治療を受けることができます。
その場合、自己負担金の金額は3割負担だと2週間の入院・手術で30万前後、手術前後の矯正治療を3年行い、その後2年の経過を追ってもやはり30万前後でしょうか。
しかも、高額療養費の上限を超えた分は戻ってきますので、さらに安くなります。
しかし、術者からすると問題もあります。
1)保険治療はどこでだれが行っても同じ値段ですので、治療が長い方が費用はかかる傾向があります。
医療機関からすると、治療が上手で早く終わる医療機関の方が診療報酬の総額は安くなる傾向があります。
2)また、手術前後の矯正治療が保険適応になるのであって、「手術が怖くなったから途中で止める」となった場合、7割分は保険者(健保組合など)に返金をしないとなりません。
また10割分の消費税も払う必要が出てきます。
前者は患者さんが直接、返金をするのではなく、医療機関に振り込まれる診療報酬から引かれるため、患者さんがその返金分を払ってくれなかった場合には、医療機関は3割しかいただいていないのに7割分の差額と10割分の消費税を代わりに払わなくてはなりません。
3)さらには、薬事承認を受けていない医療器具や材料は使用できません。
インプラントアンカーなどの最先端の治療はできません。
インプラントアンカーが使えたら、上顎骨形成の比率が減るのにと思うのですが。
保険制度には問題がありますが、この制度があるから救われている患者さんも多くいることも事実です。
「矯正治療は保険が利かない」というのは昔のことで、今は条件が合えば保険で治療ができます。
といいましても、口唇口蓋裂などの先天異常に起因する不正咬合と完全に顎骨の離断を行う顎変形症の患者さんに限られます。
先天異常はさておき、顎変形症は比較的身近かもしれません。
「アゴが出ている」
「アゴや顔が曲がっている」
「アゴがない出っ歯である」
というような患者さんは手術を併用して矯正治療をする場合、「顎口腔機能診断施設」の施設基準を満たした矯正歯科医院で矯正治療を行えば、手術も矯正治療も健康保険が適応されます。
患者さんは「手術までしなければ治らないの?」と思うかもしれませんが、ご存じのように日本の医療費はレベルの割に非常に安価な報酬が設定されています。
世界でもまれに見る安い負担金で高レベルの治療を受けることができます。
その場合、自己負担金の金額は3割負担だと2週間の入院・手術で30万前後、手術前後の矯正治療を3年行い、その後2年の経過を追ってもやはり30万前後でしょうか。
しかも、高額療養費の上限を超えた分は戻ってきますので、さらに安くなります。
しかし、術者からすると問題もあります。
1)保険治療はどこでだれが行っても同じ値段ですので、治療が長い方が費用はかかる傾向があります。
医療機関からすると、治療が上手で早く終わる医療機関の方が診療報酬の総額は安くなる傾向があります。
2)また、手術前後の矯正治療が保険適応になるのであって、「手術が怖くなったから途中で止める」となった場合、7割分は保険者(健保組合など)に返金をしないとなりません。
また10割分の消費税も払う必要が出てきます。
前者は患者さんが直接、返金をするのではなく、医療機関に振り込まれる診療報酬から引かれるため、患者さんがその返金分を払ってくれなかった場合には、医療機関は3割しかいただいていないのに7割分の差額と10割分の消費税を代わりに払わなくてはなりません。

3)さらには、薬事承認を受けていない医療器具や材料は使用できません。
インプラントアンカーなどの最先端の治療はできません。
インプラントアンカーが使えたら、上顎骨形成の比率が減るのにと思うのですが。
保険制度には問題がありますが、この制度があるから救われている患者さんも多くいることも事実です。
