東京都西東京市のひばりヶ丘にある「みむら矯正歯科」の院長 三村です。
西東京市の保谷中の校医を拝命しているため、西東京市の養護教諭、市役所の担当部署、学校歯科医を対象とした養護教諭と校医の研修会に参加してきました。
テーマは「外傷歯」で、東京歯科大学水道橋病院小児歯科の久保先生のお話を伺ってきました。
内容は総論から症例の供覧に渡り、非常に示唆深いものでした。
特に歯冠(歯の頭)が破折して露髄(歯の神経が露出すること)に至った場合に、スーパーボンド(歯科用接着剤の商品名)を使用すると短期的には問題がなくても、長期経過を追うと神経が死んでしまうことがあるという意見は非常に衝撃的でした。
(私自身は、その仮説に必ずしも賛同はしていませんが、反論するだけのエビデンスを持っていません
)
矯正歯科医は外傷歯をすぐに処置するように要請を受けることは少ないのですが、その後の咬合不全の対応を一般歯科医や口腔外科医から要請されることが比較的多いと思います。
このブログに以前掲載したアメリカ矯正歯科学会雑誌(AJODO)の論文も外傷により上顎前歯と上顎歯槽骨を喪失した症例のレポートです。
学校で外傷に遭わないに超したことはないですが、外傷に遭ってしまった場合にも学校歯科医が適切な処置を施し、その後のフォローをかかりつけ歯科医が矯正歯科医と共に行えば、長期経過は決して悪くないという思いを強くしました。
また成長期のお子さんの経過を追うことには小児歯科医や一般歯科医だけでなく、矯正歯科医も関与した方が咬合の改善と審美性の確保という点では絶対に有益だと思います。
特に矯正装置(ブレース)とワイヤーが付いていると、外傷歯は完全脱臼(骨から抜けてしまうこと)せずに転位(位置がずれること)だけで済み、その後の経過も良好であることはすべての矯正歯科医が経験しています。
「みむら矯正歯科」でも、バスケットボールで顔面にエルボーが入って上顎前歯が脱臼しかかったケースや自転車で転んで転位したケースなどがありますが、直後の処置を行い、すべての歯を保存できております。
「矯正治療中にはスポーツの制限はあるんでしょうか?」と患者さんのご両親からは良く尋ねられますが、むしろ矯正治療をしていることで歯を守ることができる場合が多いことをお伝えしています。
西東京市の保谷中の校医を拝命しているため、西東京市の養護教諭、市役所の担当部署、学校歯科医を対象とした養護教諭と校医の研修会に参加してきました。
テーマは「外傷歯」で、東京歯科大学水道橋病院小児歯科の久保先生のお話を伺ってきました。
内容は総論から症例の供覧に渡り、非常に示唆深いものでした。
特に歯冠(歯の頭)が破折して露髄(歯の神経が露出すること)に至った場合に、スーパーボンド(歯科用接着剤の商品名)を使用すると短期的には問題がなくても、長期経過を追うと神経が死んでしまうことがあるという意見は非常に衝撃的でした。

(私自身は、その仮説に必ずしも賛同はしていませんが、反論するだけのエビデンスを持っていません

矯正歯科医は外傷歯をすぐに処置するように要請を受けることは少ないのですが、その後の咬合不全の対応を一般歯科医や口腔外科医から要請されることが比較的多いと思います。
このブログに以前掲載したアメリカ矯正歯科学会雑誌(AJODO)の論文も外傷により上顎前歯と上顎歯槽骨を喪失した症例のレポートです。
学校で外傷に遭わないに超したことはないですが、外傷に遭ってしまった場合にも学校歯科医が適切な処置を施し、その後のフォローをかかりつけ歯科医が矯正歯科医と共に行えば、長期経過は決して悪くないという思いを強くしました。
また成長期のお子さんの経過を追うことには小児歯科医や一般歯科医だけでなく、矯正歯科医も関与した方が咬合の改善と審美性の確保という点では絶対に有益だと思います。
特に矯正装置(ブレース)とワイヤーが付いていると、外傷歯は完全脱臼(骨から抜けてしまうこと)せずに転位(位置がずれること)だけで済み、その後の経過も良好であることはすべての矯正歯科医が経験しています。
「みむら矯正歯科」でも、バスケットボールで顔面にエルボーが入って上顎前歯が脱臼しかかったケースや自転車で転んで転位したケースなどがありますが、直後の処置を行い、すべての歯を保存できております。
「矯正治療中にはスポーツの制限はあるんでしょうか?」と患者さんのご両親からは良く尋ねられますが、むしろ矯正治療をしていることで歯を守ることができる場合が多いことをお伝えしています。