行きたいと思いつつも、なかなか行かれなかったのですが
4月の中頃2泊で行ってきました。
新横浜から2時間弱で行けますから、朝7時の新幹線に乗れば
9時には京都です。
今年は桜の開花が遅かったせいで、
期待もしていなかった桜が満開でした。
やはり、メジャーでない処でのんびりすごすのはいいです。
北山に正伝寺というお寺があるのですが、以前、立原正秋氏の
「日本の庭」というエッセイ集の序にでてくる庭で、
是非一度行ってみたいと思っていたのです。
序を引用すると、
「いつのとしだったか、底冷えのする冬の暮方、北山の正伝寺の山門を出てきたら、風が死んでいることがあった。目に見えない寒気が地表に張りつめており、それがまったく動かないので、静かな水の中を渡るようにその寒気を足でかきわけて山をおりてきたのであった。・・・・・」
昼によった近くの蕎麦屋で場所を尋ねたのですが、
住宅地図で探してやっと見つける。
マイナーなところです。
床にゴロンと寝転がっていつまでも居たくなるような
お寺でした。
立原氏が書いた「日本の庭」を持って行ったので、本を見せたら、「もう亡くなはりましたなあ。」という一言だけ。
住職の朴訥さも気に入りました。
華やかな京都もいいのですが、こんな京都も気が休まります。