「料理の鉄人」で有名になった岸朝子さんがお亡くなりになった。下記は私が4年前のブログで書いたものだが、この古い記事へのアクセスが多くなっているのでここで改めて復刻するとともに、岸朝子さんのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
今、読売新聞版の「私の履歴書」ともいう人気コーナー「時代の証言者」で「料理の鉄人」で「おいしゅうございます」で有名になった料理評論家 岸朝子さんが自伝を取り上げている。
読売新聞はあまり好きでない私だが、この「時代の証言者」と土曜日の「昭和時代」のコーナーは大好きである。
その「時代の証言者」についての話は改めて書くとするとして、今回の岸朝子の「時代の証言者」で、私にとってとりわけ興味深い内容が語られていた。それは、1990年代(1994年~1999年)を代表する人気番組「料理の鉄人」(超人気マンガ 美味しんぼ を実際に演じてみたような料理人対決の内容です)の内幕についての話だ。放送当時、高い視聴率を誇っていた番組(海外でも「アイアン シェフ」として放送されたほど)であるが、料理の鉄人と挑戦者の対決は、鉄人の勝率が8割ほどあり、中には殆ど負けない鉄人もいて、一体その対決は真剣勝負なのか、それとも事前に勝ち負けが決まっているかということで大いに論争になった。
今回の岸朝子さんの「時代の証言者」で私の思っていた通り真剣勝負であったことが12年ぶりに確認できてうれしい。真剣勝負であることを裏付ける岸朝子さんの証言は以下の通りである。
・ テーマの食材は、対決時まで絶対に秘密であった(ある鉄人が、今度の食材がアワビとの情報を聞き、100万円分のアワビを買って料理の研究をしたが、収録当日、出題された食材は別のものであった)。
・ 番組のプロデューサーが出演を依頼しても負けたらどうしよう、負けたら店が潰れるのではないかと心配して嫌がる料理人が多かった。
・ ほかの審査員が出された料理がおいしくないと思っているときは、うつむいてお皿の上でいつまでもお箸を回しているのですぐにわかった。
・ 中華の鉄人 陳建一は挑戦者に負けると悔しがって、近くの川で石を投げていた。
ちなみに、私が、真剣勝負であると思っていたのは、ある筋から聞いた「鉄人の勝率が圧倒的に高いのは、鉄人はスタジオ内の特設チッキチンに慣れているが、挑戦者は、特設チッキチンが初めてなのでどこに何があるのか分かった頃には制限時間一杯となってしまう。料理時間は60分しかないので。始めから圧倒的に鉄人有利となっている」という情報であった。
ともあれ、懐かしく、できればもう一度見てみたい番組の一つである。ちなみに、「料理の鉄人」では、フォアグラ、伊勢海老、松茸、キャビア、フカヒレなどの高級食材をふんだんに使い、放送期間の6年間で食材にかけたお金は8億5000万円とのことです。凄いですね。