2015年8月14日 日刊ゲンダイ
創価学会から安保法案に反対の声が上がっていることはうれしい。
そもそも、公明党は「平和と福祉の党」として結成されたものだ。原点はそこにある。
創価学会からの安保法案への反対の声は全国で頑張ってくださっておられる一般市民の声の何倍もの影響力がある。現実的に考えて、安保法案の再可決時に公明党が反対せざるを得ない状態に持ち込めるかどうかだ。そうすれば、廃案も見えてくる。
まさかの反乱に公明党は真っ青になっている。支持母体、創価学会の“最高学府”「創価大学」から、安保法案「反対」の声が公然と上がり始めたのだ。
今月11日、教員や学生、OBが呼び掛け人となり、署名サイト〈「安全保障関連法案に反対する創価大学・創価女子短期大学関係者 有志の会」・写真右〉を開設。賛同署名は2日間で500人を突破。その後もみるみる増え、13日夜時点で700人まで膨らんでいる。
呼び掛け人のひとりである創価大教員の佐野潤一郎氏が言う。
「安保法案は違憲の疑いがあるだけでなく、創価大学の建学の精神にも反します。創価大学はこれまでたくさんの公明党議員を輩出してきましたが、その公明党は廃案を求める我々の声にまったく耳を傾けようとしない。憤りを感じ、反対の姿勢を明確にしました」
署名サイトの声明文には、〈私たち関係者有志は、創立者・池田大作先生の理念を我が人生の根幹に据え、安保法案への『反対』を表明します〉と明記されている。
そもそも「反戦平和」を掲げる創価学会にとって、安保法案は絶対に受け入れられないものだ。実際、安倍政権が「集団的自衛権は合憲」と閣議決定する前、創価学会は朝日新聞の取材に対し、広報室名で〈本来、憲法改正手続きを経るべきであると思っています〉とコメントしている。最近も婦人部(選挙の時の実働部隊)の会員が創価学会本部前で抗議デモを行っている。
署名サイトのもうひとりの呼び掛け人、創価短大教員の氏家法雄氏にも話を聞いた。
「私たちは創価大学で池田先生の人間主義思想を学び続けてきました。そこで培った人権意識を持つ者なら、声を上げるべき時は、今です。ありがたいことに、創価学会の仲間から、サイトの立ち上げに賛同と応援のご連絡をいただいています」
創価大学は、署名サイトについて、「把握していますが、大学として見解を出す予定はありません」(企画広報部)と回答した。
署名サイトは池田大作名誉会長の思想を“錦の御旗”に掲げている。公明党は創価学会員の猛反対を押し切ってまで安倍政権の“下駄の雪”を続けるのか。
創価学会員からの異例の異議申し立て、「安保反対」で署名活動