久美子社長「パフォーマンスは残念」
産経新聞 2月26日(木)20時54分配信
記者の質問は徐々に勝久氏との対立や経営方針の違いに焦点が移り、久美子氏の説明にも徐々に力が込もる。
■幹部社員の“パフォーマンス”は残念
--勝久氏の会見で16店舗の店長が久美子氏の経営体制に反対しているとあったが、幹部社員の行動をどう思うか
久美子氏「社員にもプライバシーがあるので、お答えしにくい。今回の件で一番感じているのは、経営の重要な問題で、ある種の騒ぎに社員を巻き込むというこの事態が悲しく、残念なことだと思う。本来、社員はお客様のために働きたいと思ってこの会社にいる。社員の働きがいはお客様のためにあるのであって、上司のためではない。このようなパフォーマンスになってしまうことは非常に残念だし、巻き込んだことは社員に対して申し訳なく思う。(社員の)内心がどうかと言うことは申し上げる立場にない。社長としてやってきた5年間の施策は今回の中期経営計画とほぼ同じで、協力してやってきているので実際の問題は生じない」
--いま中価格帯の気軽に入れる家具屋がある中で、大塚家具ならではの特徴は
久美子氏「今までと同じだ。いいものを安く売る。必要なサービス、商品説明や部屋作りをきちんとやっていく。重要なのは最終的な段階で(家具の)コーディネートの提案が必要だとしても、それがお客様の購入プロセスで常に必要かというと、そうでもない。かつての大塚家具の(販売の)仕組みは最初から(顧客に)従業員が付き添い、考える時間を与えていない。婚礼が決まって家具を揃えるなど最初から買うつもりで店にくる場合などはよかったが、いま(の顧客は)は商品を見てアイデアをまとめていくプロセスがある」
■大塚家具らしさは変えない
勝久氏が進めてきた来店客を会員にし、従業員が付き添ってまとめ買いを促す経営手法との違いを鮮明にしていく
久美子氏「今回の計画は、お客様の購入前にも活用できる、実際に購入するときも最高のサービスを提供する。これを両立させるのが今回のプランの重要なポイントだ。もともと大塚家具はメーカー直販のビジネスモデル。中間マージンを圧縮して多くの人に質の高い暮らしをしてもらいたい。そこを変えるつもりは全くない。家具は決して使い捨てではなくて、耐久消費財だ。大塚家具らしさ、つまり質の良いものを長く使ってほしいという基本理念を変えるつもりはない。入り口を入りやすくして最終段階の前のプロセスを大切にする、ここが新しいところだと理解してもらえればと思う」