規制委員に元原子力学会長ら 「審査厳格」の1人退任
原子力規制委員の人事が行なわれたが露骨な政治介入の骨抜き人事だ。審査が厳しすぎると官邸や原発推進派の議員から不満が噴出していた地震学者の島崎邦彦委員長代理がとうとう退任に追い込まれてしまった。
世界一で最も厳しい基準(本当は違うが)をクリアした安全な原発は再稼働すると政府は言っているが、審査がなかなかうまく進まないので、審査が一番厳しい島崎委員長代理を辞めさせるという手に出た。おまけに、原発推進派の田中知氏を新たに委員に任命した。まるで、原発の再稼働は政府のさじ加減一つでどうにでもなると言わんばかりだ。原発のインチキ再稼働は許されない。
朝日新聞デジタル 5月27日(火)14時59分配信
安倍内閣は27日、原子力規制委員に田中知(さとる)・東京大教授(64)=原子力工学=と石渡(いしわたり)明・東北大教授(61)=地質学=を任命する国会同意人事案を衆参の議院運営委員会理事会に示した。田中氏は日本原子力学会の会長を過去に務め、原発は必要との立場。一方、審査が厳格だとして再稼働を求める議員らから交代を求める声が出ていた地震学者の島崎邦彦委員長代理(68)は退任する。
人事案は、加藤勝信官房副長官が理事会で明らかにした。交代するのは委員5人のうち、島崎氏と元国連事務次長の大島賢三委員(71)で、いずれも9月で任期切れになる。
田中氏は、エネルギー基本計画を作る経済産業省審議会の委員を務めたほか、規制委で核燃料関係の審査会会長を務めている。石渡氏は原発敷地内の断層問題の審議を第三者の立場から検証する規制委の会合の座長を務めた。