電力会社、携帯キャリア、自動車会社とマスコミタブー | 21世紀のケインジアンのブログ

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マスコミでは、連日、原発事故と東電に関する報道が続いている。しかし、注意深く見ていると、マスコミは決して東電を直接批判はしていない。もしも、批判しているように見えるとしたら、東電の発表をそのまま客観的に報道し、その結果がことごとくうまくいかないため、結果的に東電を批判しているように見えるだけである。この期に及んでも、マスコミは大スポンサーである東電の直接の批判は避けている。やはり、マスコミにおける東電、電力業界の大スポンサーとしての力の大きさを感じざるをえない。




数年前、大阪の関西放送(TBS系列)が京都大学の反原発の原子力学者6人組(その1人が、今回ネットで有名になった京大の小出助教である)をドキュメンタリー番組で取り上げたところ、関西電力から、今後、関西放送には一切、CMは出さないとの脅しがあった。番組では反原発の原子力学者6人組の活動を取り上げたものの、関西電力については何ら言及していないにもかかわらずだ。結局、関西放送が関西電力に詫びを入れ、毎年、関西放送内で「原発教育」を行うこと、原発施設を見学することで手を打った。表面化しているほんのこのような一部の話でさえこの調子だから、マスコミは大スポンサーである電力会社がいまだに恐くてならないのだ。







そのようにして、原発事故と東電の報道を見ていて、ふと思ったことがある。確かに今回、原発から流れ出た放射線物質は危険なものである。しかし、日本の多くの人がガンになるリスクを考えたら、携帯電話の電磁波で脳腫瘍になるリスクの方がはるかに高い。海外では、携帯の電磁波が原因で脳腫瘍になったとする訴訟が多発しているが、日本のマスコミの報道でそのようなニュースを見たことがない。言うまでもなく、NTTドコモを始めとする携帯キャリア各社はマスコミの大スポンサーである。更に言えば、携帯よりも、ガンを招くリスクが高いという研究も少なからずある排気ガスの危険性についての報道も見たことがない。自動車業界と言えば、最大といっていいほどのマスコミの大スポンサーだからである。今回の原発事故まで、多くの人が原発の恐ろしさを知らなかったと同様、携帯電話の電磁波や排気ガスの恐ろしさは知らされていない。放射線物質と同じガンをもたらすリスクが高いにも関わらずである。たとえ、大きなリスクがあるものでも、それを報道されなければ、人々は本当の事を知ることが出来ない。「マスコミタブー」、マスコミの報道を見るとき、この言葉を頭に入れながら見ると、いろいろなことが少しずつ見えてくる。