燃え広がる革命 | 21世紀のケインジアンのブログ

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 中東の革命がさらに燃え広がってきました。今や革命はモロッコ、アルジェリア、モーリタニア、オマーン、クウェートにも広がっていて、やがて中東の王政が転覆させられる可能性まで出てきています。

今、世界に残る絶対王政のほとんどは中東にあって、ドバイ、アブダビなどのアラブ首長国連邦、そしてオマーン、カタール、サウジ、クウェートなどです。これらの国々の多くは豊富な原油を産出することで欧米と王家が深い関係を結び、体制を守るために民主主義を排除し、一部の特権階級が利権を独り占めしてきました。

大統領や軍人が国家元首であれば辞任しても次の人を選挙などで選ぶことができますが、絶対王政では王家が追い払われると1979年に起きたイランの民衆イスラム革命のような形になり、収拾がつきにくく、もはや欧米もなかなか手を出せない状態になってしまっています。