みなさん、不思議に思われませんか?今のデフレ経済の中にあって、もっともインフレに敏感と言われている金が不気味に上がり続けているではありませんか? 一体どうしてでしょうか?
1999年後半の安値1トロイオンス250ドルから見ると、5倍の1,250ドルを超えてきています。売る投資家の気持ちもわかりますよね。上がっている物がない時代の中で、一つ気を吐いている金も安値の5倍にもなれば、もういいところ、いったん現金化しておこうと考えるのが普通でしょう。そして日本人の多くの金保有者はそのように考えて金売却をしたのでしょう。
毎日、相場を見ていて値動きを追いかけていれば、上がるのも下がるのも、それは一つの変化に過ぎないのですが、このように10年位の単位で他の値段との推移を比べてみると、金相場の異常性がわかります。
これはもう構造的に水面下で何かが起こっているのだ! ということを感覚として感じるべきでしょう。値段が常に動いている相場というのはある時は上がったり、下がったりするものですが、金は10年に亘って上昇を続けているのです。この10年の間、下がった年はないのです、そんなことは今までなかったことです。その事実から、何かがおかしい? 何かが変わってきているということを感じなければいけないのです。
そしてそれは、我々の今の経済システムの根幹となっている金などの価値の裏付けのないペーパーマネーである、いくらでも印刷される紙幣への信頼が、世界中で音を立てて崩れていく絶対的な流れが存在している中での一コマだということです。金の価格がが上がっているのは、上記のような経済システムの上に成り立っている今の資本主義システムが崩壊に至る流れをそのまま映し出しているだけであって、この流れは止まらないのです。むしろ、加速していく手前だということです。
冷静に考えてみてください。日本の1,000兆円という国家債務をわずか37兆円の税収しかない国で返せると思いますか? たとえ消費税を20%にして、税収を30兆円引き上げたとしても返せると思いますか? 金利が5%になれば金利だけで50兆円ですよ! しかも消費税を上げれば間違いなく一気に景気が冷えるのは歴史が証明済みです。
ギリシアのことも話題ですが、ギリシアも公務員の給料を3割下げて緊縮財政をしても借金は減らないのですよ。あれだけデモが起こってどうにもならないような緊縮政策を国民に押し付けて、それを成し遂げても借金は増えるのです。とてもではないが、返せるわけはないでしょう。それは歴史を振り返っても明らかなことです。
実は、現在の楽観的なマスコミの見方とは違って経済の本当の実態の真実を映しているのが金相場なのです。
金相場の動向からけっして目を離してはいけません。要注目です。