訪問介護における「調理」は、以前から食中毒や衛生管理の難しさという課題を抱えてきました。
利用者さんのご自宅では、キッチン環境や冷蔵庫の管理状況もさまざまで、
手洗い環境、調理器具の清潔保持、食材の保存状態など、
施設とは違い統一した衛生管理が難しいのが現実です。

特に夏場や高齢者世帯では、
「作った料理をいつまで食べるのか分からない」
「冷蔵・再加熱が適切にできているか不安」
といった声も多く、ヘルパー側も常に気を遣ってきました。

そのため近年では、レトルト食品や配食サービスを上手に活用する流れが広がっています。
衛生面での安全性が高く、栄養管理もしやすいことから、
「無理に調理をしない」という選択も、立派な支援の一つと考えられるようになってきました。

訪問介護の調理の変化

短時間で回る定期巡回・随時対応型訪問介護では、
現在、調理は基本的に行われていません。

一方、従来の訪問介護(生活援助)では、限られた時間の中で調理を担うことがありました。
以前は、数日分の食事をまとめて作るケースも多く、
決められた2時間以内で対応するには、体力的にも時間的にも厳しい場面がありました。
「この内容で、この時間で大丈夫だろうか」と、
現場のヘルパーも悩みながら対応していたのが実情です。

配食サービスという選択肢

現在では、介護保険外も含めて配食サービスが充実してきました。
介護食のお弁当、一般の配食サービス、大手企業の参入などにより、
• 昼食のみ
• 夕食のみ
• 週に数回だけ

といった柔軟な利用が可能になっています。
特に独居で暮らす高齢者の方にとって、
「温かい食事が決まった時間に届く」という安心感はとても大きなものです。

家族介護にのしかかる現実

一方で、ご家族が介護を担いながら
炊事・洗濯・買い物・通院付き添いを続けているご家庭も少なくありません。

定年後に親の介護が始まり、
体力的な負担、精神的なストレス、経済的不安が重なり、
「身を削っている」と感じる方も多い時代です。

支援はあるのか?迷いながらの選択

「このまま生活を維持できるのか」
「生活保護という選択肢は?」
「どこに相談すればいいのか分からない」

多くの方が、明確な答えが出ないまま、
悩みながら生活を続けています。

これからの時代に大切なこと

物価高騰や税金、とくに固定資産税は
定年後の家計にとって大きな負担です。
介護と生活、お金の問題は切り離せません。

だからこそ、
地域包括支援センターで早めに相談すること、
一人で抱え込まないことが大切です。

無理をして身体を壊してしまっては、元も子もありません。
完璧を目指さず、
「安全」「続けられる」「自分たちに合った形」を選ぶこと。
それが、これからの家族介護の時代を前向きに生きるヒントだと思います。