2025年9月26日（金）
私のほぼ四半世紀、
ずっと心につかえていた事
この話をすると、聞いた人はほぼ間違いなく
私になんて声を掛ければ良いのか
困惑の表情を浮かべます
だから
あまり人に話したことは無いのです
だけど、私の話を覚えていて
私に話を聞いて欲しくなった人が現れたので
こんな話でも、書いてみようと思いました
私が離婚したのは、もう30年くらい前の話です
二人の娘がいました
子供の取り合いをして、
実際に下の娘は旦那と義理の母にさらわれました
まぁ、私も黙って二人の娘を連れて
家を出て来た訳ですから、
あちらからしてみれば
2人さらわれたって感じですよね
裁判で離婚して、
下の娘とはそれきりとなりました
2歳でした
上の娘は5歳になっていて
私にしがみつき、ママといると言って
義理の母の手を払い除けたそうで
（私は半狂乱でしたので覚えていません）
そんな経緯もあるので
養育費もいらないし
心の底から絶縁を申し出ました
子供二人を連れて家を出てくる前に
夫との状況を行政の相談窓口で聞いてもらい
アドバイスを受けていました
状況からして
必ず夫側が子供を奪いにくること
小さい時はずっと一緒にいることで守れても
子供が学校に通い出せば、それも出来なくなり
その時にさらわれること
さらわれたら、法律の力でも
母親側に子供を戻せないこと
それならと力づくでまた奪いにいったら、
相手もまた力づくで奪いに来ること
そんな事を繰り返すなんて
まともな親なら出来ないはず
結局は子供と別れ別れになる可能性が高い
その覚悟を持って家を出なさいと…
だから、さらわれた時点で、
もう会えない可能性が高いことは
全部わかっていました
分かっていたけれど、裁判を起こしました
記録を残したかったから…
下の娘が私の元に戻ってくるよう
全部の手を尽くしたことを…
ただ、裁判を起こしたら、
もう取り返せないと分かっていて
自ら裁判を起こした訳です
つまり、下の娘と会わないことを
自ら選択したのと同じなのです…
この時から、私は、
女性同士で仲良くなりたい時に
何気なく尋ねる家族構成とかの話題が残酷に聞こえ
人にそれを問えなくなりました
下の娘に関しては
忘れられないのではなく
記憶喪失みたいな感じになりました
多分、思い出すと普通でいられなくなる事を
身体が察しているのだと思います
ブロックされている感じでした
私は自分の両親と妹、
そして上の娘の五人で長く生活して来ました
女の子同士なので
いずれは姉妹で会うようになるだろうと
漠然とした思いだけがありましたが、
私自身は会えないだろうと思っていました
そんな下の娘と、3年前に再会したのです
27年ぶりにです
元の旦那が亡くなったのです
60歳でした
相続が発生し、私と上の娘の移転先を
役所が教えてくれたそうです
面倒をみてくれていたはずの義理の母は
下の娘が高校生の頃に
施設に入ってしまったそうです
しかも、その義理の母も
そして義理の父も他界していました
義理のお姉さん夫婦がいたのですが、
父親の相続の際に元の旦那と喧嘩になり、
それきり絶縁となったそうです
元の旦那のお葬式にも
参列に来なかったそうですが、
下の娘のことは気に掛けてくれたようで
時々様子を聞いてくれていたようです
正直申し上げると、
会えてからの方が大変でした
下の娘はもちろんですが、
上の娘の方が
自分の中に秘めていた葛藤が吹き出したようでした
相続が無事に済んで、
財産なんてほとんどない私が遺書を作成し
何とか三人の気持ちが落ち着いたのは
去年くらいです
こんな経緯があるのですが
その下の娘が
結婚することになりました
来月、
お相手を連れて
挨拶に来てくれます
上の娘家族と
91歳と87歳の私の両親も招待してくれました
ずっと、心につかえていた事が
少しずつ解けていくのを感じます
この心のつかえは
私に重くのしかかっていましたが
それと同時に、弱い立場の人の存在に
気づかせてもくれました
そして
心のつかえは大きかったけれど、
それを上回る幸福感を抱きながら
全力で楽しくやって来れました
だから、あまり深刻に語りたくないのです
高名な手相占い師さんによれば
私は100歳越えで、
97歳まで元気ハツラツだそうです
ですから
私は世の中に
恩返ししないといけません
ちょっと湿っぽいですね
次は、笑える話にします
実は、人生ひっくり返るような出来事は
去年の暮れにも起きてしまいました
でも、これは主人の許可なく書けないです（笑笑）
それこそ笑って書ける日が来たら書くことにします