【読書メモ】
備忘録として書いている読書感想文。めっきり書いていなかったけれど、本は相変わらず読んでいます。書くのが面倒になっていただけ。
●東野圭吾『ガリレオの苦悩』
一作目の『探偵ガリレオ』、二作目『予知夢』と読んできての短編シリーズ第四段。(三作目の長編『容疑者Xの献身』は映画でガッカリした記憶があり原作を読む気にならず…。もしかしたら原作は面白いのかも?いつか読んでみようかな)この四作目が一番わたし好みでした
変人ガリレオこと物理学者の湯川教授と、警視庁の草薙刑事、部下の女性刑事の内海くんの三人が難事件に挑みます。特に好きだったのは「悪魔の手」と名乗る者が次々と予告殺人をはじめる「錯乱す(みだす)」。果たして手を触れずに遠くから人を殺すことは本当に可能なのか?犯人は一体誰なのか?そのトリックと動機とは?
旧友である湯川教授と草薙刑事のテンポの良い掛け合いに、若手ながら鋭い観点を持った内海刑事が女性ならではの推理をしていきます。
他にも「メタルの魔術師」と呼ばれた湯川のかつての恩師宅で謎の火事が起きる「操縦る(あやつる)」など盛りだくさん。一遍のボリュームもちょうど良かったです。
●長岡弘樹『傍聞き』
以前読んだ『教場』がすごく面白かったので期待して衝動買い。短編集ですが、こちらもすごく緻密に作り込まれていて、ラストに「なるほど!」とか「それでか!」と驚くこと間違いなし。
「かたえぎき」と読む表題作は、シングルマザー刑事が空き巣事件について捜査しているところから始まります。すぐにむくれてしまい、口をきいてくれなくなる小学生の娘が、わざわざ葉書を送りつけて母に抗議します。その宛先の字が汚いせいで、いつも誤配されること。自宅近くでおきた殺人事件。過去に彼女が逮捕したこそ泥からの、突然の面会要求。
…などなど一見なんの関係もなさそうな事柄がリンクしていき、事件解決に向かいます。点と点が線になる
ラストは思わず唸ってしまいます。この作家さんの小説は本当にスゴイです。
その他にも、救急隊の隊長が怪我人を乗せたままわざと病院を通りすぎて街中を走らせ続ける「迷走」も面白い。偶然にも娘の敵である男だから病院へ運ばないのか?向こう側からは何の声も聞こえないのに、誰と電話を繋いでいるのか?
これも頭のなかでハテナがいっぱいになるものの、最後に点と点が線になり、なるほど!とスッキリします。

備忘録として書いている読書感想文。めっきり書いていなかったけれど、本は相変わらず読んでいます。書くのが面倒になっていただけ。
●東野圭吾『ガリレオの苦悩』
一作目の『探偵ガリレオ』、二作目『予知夢』と読んできての短編シリーズ第四段。(三作目の長編『容疑者Xの献身』は映画でガッカリした記憶があり原作を読む気にならず…。もしかしたら原作は面白いのかも?いつか読んでみようかな)この四作目が一番わたし好みでした

変人ガリレオこと物理学者の湯川教授と、警視庁の草薙刑事、部下の女性刑事の内海くんの三人が難事件に挑みます。特に好きだったのは「悪魔の手」と名乗る者が次々と予告殺人をはじめる「錯乱す(みだす)」。果たして手を触れずに遠くから人を殺すことは本当に可能なのか?犯人は一体誰なのか?そのトリックと動機とは?
旧友である湯川教授と草薙刑事のテンポの良い掛け合いに、若手ながら鋭い観点を持った内海刑事が女性ならではの推理をしていきます。
他にも「メタルの魔術師」と呼ばれた湯川のかつての恩師宅で謎の火事が起きる「操縦る(あやつる)」など盛りだくさん。一遍のボリュームもちょうど良かったです。
●長岡弘樹『傍聞き』
以前読んだ『教場』がすごく面白かったので期待して衝動買い。短編集ですが、こちらもすごく緻密に作り込まれていて、ラストに「なるほど!」とか「それでか!」と驚くこと間違いなし。
「かたえぎき」と読む表題作は、シングルマザー刑事が空き巣事件について捜査しているところから始まります。すぐにむくれてしまい、口をきいてくれなくなる小学生の娘が、わざわざ葉書を送りつけて母に抗議します。その宛先の字が汚いせいで、いつも誤配されること。自宅近くでおきた殺人事件。過去に彼女が逮捕したこそ泥からの、突然の面会要求。
…などなど一見なんの関係もなさそうな事柄がリンクしていき、事件解決に向かいます。点と点が線になる

その他にも、救急隊の隊長が怪我人を乗せたままわざと病院を通りすぎて街中を走らせ続ける「迷走」も面白い。偶然にも娘の敵である男だから病院へ運ばないのか?向こう側からは何の声も聞こえないのに、誰と電話を繋いでいるのか?
これも頭のなかでハテナがいっぱいになるものの、最後に点と点が線になり、なるほど!とスッキリします。
