上司と部下という関係はあくまでも会社の中での役割分担であり、役割そのものには上下関係はありません。
役職者も平社員も、あくまでも対等です。
会社として利益を追求するために、それぞれが適切な役割についているだけなのだと考えるべきです。
『あの人は部長、この人は課長、そしてあの人は平社員という役がベストだな』といって当てはめている感覚です。
役それぞれの力を最大限に発揮させるためには、それぞれが密にコミュニケーションを取っていくことです。
そのためには、上司が部下の前で偉そうにしていてはいけません。
たとえば、多くの会社の上司というのは、部下を徹底的に使いこなそうとします。
『あれをやっておけ』『これもやっておけ』『まだ終わってないのか?逐一報告しろ』と常に上司から部下への一方向のコミュニケーションです。
そうではなく、逆に上司は部下に徹底的に使いこなされるくらいの存在でなければなりません。
『問題が起こったんですけど、これ見てもらえますか?』『あの件の進捗なんですけど、思った以上に売り上げが伸びそうにありません。意見もらえませんか?』というようになんでも気軽に頼られる存在を目指すということです。
部下から上司にいつでも声をかけやすい状態であるということは、しっかりとコミュニケーションが取れているということなのです。