仕事で『これをやる意味はなんですか?』とその都度訊く人がいますが、まずはつべこべ言わずにやってみることです。
理由を求めれば求めるほど、動けなくなっていきます。
そもそも、その仕事をやる理由や意味というものは、理屈では分かっても実際にやってみないと自分の肌感覚としてはわかりません。
また、仕事の意味というのもそれに取り組む人のレベルによってまったく違ってきます。
10の力を持った人が取り組めば10の意味を見出します。
100の力を持った人が取り組めば100の意味を見出します。
つまり、たとえば上司がその仕事の意味を聞かれてあなたに教えたところで、そのレベルに達してなければ意味がわからないのです。
一流の人は、仕事を振るときにその都度理由や意味を教えません。
結論や答えというものは始めに教えてくれます。
理由や意味は、本人に考えさせます。
理由や意味は時を経て徐々にかわってくるようなものなのです。
『なるほど。あのときの仕事にはこんな意味があったのか。やっておいて良かったな』
『先々でこういう展開が待ち受けていたからあのときあんな仕事をしたのか』
自分が納得いくのは1年後かもしれないし10年後かもしれません。
過去の仕事の意味を見出していくのも仕事であり、それこそが仕事の楽しさでもあるのです。