怒られたように怒る | ko-to-ba

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人は発するコトバ通りの人生を歩む。

いちいちトゲのある言い方をする人がいます。


たとえば、人を叱るときでもわざわざイラッとさせるような物言いをするのです。


それは言わなくてもいい言葉であり、むしろ言わない方がスムーズに内容が伝わります。


その場合は、相手を叱っているというよりも自分のストレスを解消するために怒っているだけです。


学生時代の先輩後輩の上下関係でも会社での上司部下の関係でも、トゲのある言い方をする人というのは必ずいます。


その際は都度反応するのではなく、『かわいそうだな』と同情してあげましょう。


トゲのある言い方をする人たちは、実際にかわいそうな人たちなのです。


人は自分が怒られてきたように人を怒ってしまいます。


学生時代に先輩に理不尽に上下関係を押し付けられてこき使われていた人は、自分が先輩になったときに後輩にも同じように振る舞ってしまいます。


新入社員時代に上司に理不尽に扱われていた人は、自分が上司となった際にも同じように振る舞ってしまいます。


『なんでこんなこともわからないんだよ。お前は本当に使えないな』と言ってしまうのは、自分も過去にそのように言われてきた経験があるからなのです


虐待された子が大人になって自分の子供を虐待してしまうのと同じ原理です。


人間というのは、実に弱い生き物なのです。


このカラクリがわかると怒りをぶつけられた相手にイラつくどころか、むしろ同情のまなざしを注がざるを得なくなるのです。



そして、『自分はそうなってはいけないな』と学ばせてもらえた相手に感謝できるのです。