『自殺なんてしちゃだめだよ。みんな悲しむよ。自分だけの命じゃないんだよ』
世の中では、自殺はいけないものだと結論は出ています。
それを踏まえた上で、もう一歩踏み込んで考えてみましょう。
死にたいという感情は、間違ったものではありません。
真剣に生きている人ほど、死にたくなる瞬間が訪れます。
ただ、冷静に考えてみれば誰でもわかりますが、死にたいという願いは時間差で必ず叶うのです。
100%確実に叶います。
それでも、人は死に方を選ぶことができません。
そういう意味では、自殺をすることは死に方を選んでいるといえるかもしれません。
しかし、もう少しだけ生きていれば、もっといい死に方ができるかもしれません。
それどころか、開き直って生きていたら間違ってハッピーなことが起こるかもしれません。
そうなったら、儲けモンです。
人は、自分だけの狭い価値観にとらわれてしまうと死にたくなってしまいます。
本来、視野が狭まってしまったときには逆に拡げていかなければなりません。
ところが実際問題、しんどい当人には『生きたくても生きれない人がいっぱいいるんだよ』という最もなセリフなど、まったく響きません。
人生の早い段階で気づけると幸運な事実があります。
あなたの体験が、多くの命を救うということです。
どん底の経験をすると、運命のコトバに出逢うことができます。
どん底の時代には何かに縋りつこうと必死になるため、言葉に対して敏感になるのです。
あなたの血肉となった運命のコトバは、また他の誰かにとっても運命のコトバになり得ます。
そうやって考えてみると、人生とはコトバとコトバの紡ぎ合いだということに気づきます。
そうなると、言葉に感謝できます。
感謝とは、あたりまえと思っていたことがあたりまえではなかったのだと気づいていくことです。
言葉に感謝できたとき、生きていることに感謝ができるのです。