人間関係の悩みや不安の多くは、自分が相手にどう思われているかということです。
断言できることがあります。
どう思われているかということは、どうでもいいのです。
しかし、つい『自分は嫌われているのかな?』と考えてしまいがちです。
『これ言ったら嫌われちゃうかな?』
『さっき言ったことは良くなかったかもしれないな。言い直した方がいいかな。いや、でもここでこれをいうと逆にもっと嫌われてしまうかもしれない』
相手を気遣うことは、必要です。
しかし、『嫌われるかもしれない』なんてことを考える必要はありません。
それは、自分だけを気遣ってしまっています。
ありがたいことに、『あなたの○○なところが大好き』といってくれる人がいます。
しかし、その大好きな部分を大嫌いという人も必ずいるのです。
どちらもありがたい話なのです。
誰かに好かれているということは、誰かに嫌われているということです。
逆も然りです。
つまり、いくら頑張ってみたところで、万人に好かれるのは無理なのです。
人には好き嫌いがあり、誰もが自分を正しいと思っています。
これは、お互い様なのです。
戦争がなくならないのを見ればわかります。
いつの時代も、何のために戦争をしているのかというと、皮肉なことに平和のためです。
一点の曇りもなく、お互いがそう考えているのです。
双方の正義・平和を求めた結果が戦争です。
あなたにだって好き嫌いはあるはずです。
人間とは、こういうものなのです。
ここでがっかりするのではなく、この事実を知っておくところからがスタートなのです。
何事も、本音や本質というのは実にシンプルですが、厳しい側面も持ち合わせています。
快感を得る前段階でちょこっと痛みを伴うのは、すべてにおいて共通なのです。