『将来のために、毎月必ず貯金をしましょう。若い頃の備えがあなたの人生を左右します』
『30過ぎて貯金0なんて、お前この先どうするんだ?』
まるで人間の価値は貯蓄額で決まってしまうとでも言わんばかりです。
【たくさん働いて、得たお金はなるべく使わずに貯めていきましょう】
疑いのないものとして、学校ではそう教わりました。
大切なのは、どれだけ貯金してきたのかではありません。
どれだけ使ってきたのかということです。
使った金額こそが、あなたの人生の振幅を決定するのです。
目的のない貯金は、食べない食材を買い込んだり着ない洋服を買い込むのと同じく、無意味です。
無意味であるどころか、使わないお金を増やすために命の断片である時間を費やすことを考えると、自殺行為ともいえます。
表面上は口座にお金を預けているように見えますが、実際は命を預けているのです。
むちゃくちゃ低金利で、命を貸し付けているのです。
貸し出したあなたの命は、日々目減りしていくのではありません。
二度と引き出すことができないのです。
不確実な将来のために、現在の生活を切り詰める意味を考えてみましょう。
まず、明日生きているという保証はどこにもないのです。
銀行に蓄えておくお金があるのなら、それはすべてはたいてしまいましょう。
そして、知識に投資するのです。
本を読む。
セミナーへ参加する。
有意義な手段はたくさんあります。
そして、得た知識を脳に保管しましょう。
銀行に保管されたお金は、保証されません。
つまり、そもそも銀行では保管ができないということです。
なくなってしまう可能性があります。
『そんなこといっても、払えないものは払えません。この状況ですよ?』
『え?引き出すって、いきなりそれは困りますよ。せめて5営業日前までに連絡してください』
そんな時がいつ訪れるかもわかりません。
一方、脳は最高のセキュリティーシステムを誇ります。
知識として脳に保管をしてしまえば最後、誰もそれを盗むことはできないのです。