雑用 | ko-to-ba

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人は発するコトバ通りの人生を歩む。

『雑用をするためにこの会社に入ったわけじゃないのに』

『楽しい仕事をしたい』

『やりがいのある仕事をしたい』


楽しい仕事ややりがいのある仕事といったものは存在しません。


仕事それ自体は、常に無機質なものです。

ただ、楽しそうに仕事をしている人、やりがいのあるものとして仕事に取り組んでいる人がいるだけなのです。


仕事の一つ一つを丁寧に見ていくと気が付くことがあります。


ほとんどが地味な作業から成り立っているということです。


仕事の9割は雑用なのです。

究極、99%は雑用です。


プロスポーツ選手は99%が練習です。


その練習とは、野球選手であればひたすらバットを振ります。

ノックを受けます。

投げ込みます。

走りこみます。


行為自体は、非常に地味なものです。

ただただ繰り返していくのです。


傍から見ると『何が楽しいんですか?』といった感じです。


何のために毎日毎日地味な練習を繰り返すのでしょうか?


練習のための練習でしょうか?


もちろん、違います。


すべては、1%のアウトプットのためのものです。


ここでいうアウトプットとは、試合です。


多くの観客を招いて行われます。


試合で練習の成果を出す。

結果を出す。

歓声が響く。


これが1%のアウトプットです。

華です。


99%は、このためにあるのです。


ミュージシャンであれば、来る日も来る日もボイストレーニングです。

繰り返しです。

それ自体は単調です。


しかし、コンサート、ライブといったアウトプットの場があります。


ここで普段のトレーニングのすべてを表現することができます。


自分の歌が観客へと届きます。

CDなどといった音源という形にもなります。


作家であれば、繰り返しパソコンに向かってキーボードを叩き続けます。


パチパチパチパチ、それ自体はかなり地味な作業です。


しかし、書店に本が並び、手に取ってもらえるという1%があります。



それぞれの1%の向こう側には、無限の広がりがあります。


1%のアウトプットに触れた人の人生を変えることもあります。


1%が99%を凌駕するのです。


どんな職業であっても、99%は1%の華へとつながっているのです。


そこに目を向けると、99%は雑用ではなくなります。


すべてが、華となります。

結果、雑用は雑用ではなくなります。



雑用にするか否かは、自分で決めることができます。


雑用を雑用で終わらせることほどつまらないことはありません。



取り組む人が工夫を加え、そこに命を吹き込むことによって、雑用は見事に企画へと進化を遂げるのです。