そう言えば | 伽想詩

伽想詩

愛するものは猫と本と花......そしてantique

子供の頃も
大人になっても
泪をぽろぽろ流して
髪を振り乱して
泣き叫んだ事が無い
悲しくて悲しくて

例え世界がモノクロームに見えても



自転車に乗り街を走ると
小さな子の手を引き
優しい笑顔で語りかける人を追い抜く事が有る
まるで手を差し伸べている様な
緑豊かな木漏れ日の下を通りながら

青い夏の風を感じる時が有る



そんな瞬間にフラッシュバックする

色々な想い出達

笑ったり見つめ合ったり手を振ったり
ほんの一瞬の時間

様々なその時のシーンが蘇る


私は自転車で何食わぬ顔をして

いつもと同じに平然とペダルを漕いで走りながら

心の中では号泣してたり叫んでいたりする






(夏になるとサンキャッチャーが陽射しを受けてキラキラ)