大人になっても
泪をぽろぽろ流して
髪を振り乱して
泣き叫んだ事が無い
悲しくて悲しくて
例え世界がモノクロームに見えても
自転車に乗り街を走ると
小さな子の手を引き
優しい笑顔で語りかける人を追い抜く事が有る
まるで手を差し伸べている様な
緑豊かな木漏れ日の下を通りながら
青い夏の風を感じる時が有る
そんな瞬間にフラッシュバックする
色々な想い出達
笑ったり見つめ合ったり手を振ったりほんの一瞬の時間
様々なその時のシーンが蘇る
私は自転車で何食わぬ顔をして
いつもと同じに平然とペダルを漕いで走りながら心の中では号泣してたり叫んでいたりする
(夏になるとサンキャッチャーが陽射しを受けてキラキラ)
