ちいさい秋 | 伽想詩

伽想詩

愛するものは猫と本と花......そしてantique

もう随分と風が冷たく感じられる

気が付けばいつの間にか10月になっていた

遠くの方で地区運動会の練習だろうか、元気な子供の声と共に

たどたどしいリズムの太鼓の音が聞こえてくる

空が高くて見上げると吸い込まれそう

川面がキラキラ輝いている

こんなに気持ちの良い日は気持ちが良いねって言いたくて

ひょっとしたら

電話をかけたら 父が出てくれるんじゃないかって

出るはずの無い電話の呼び出し音を何回も何回も聞いてしまう



私の「ちいさい秋」は

少し悲しい