サンクチュアリ | 伽想詩

伽想詩

愛するものは猫と本と花......そしてantique

笑われるような事かも知れないけれど

意を決して3ヶ月ぶりに自分のベッドで寝た

あの子が寝ていた、私の左側も

お気に入りのキルティングも

起きたら一番最初に爪を研いでいたボードも

時が止まったように眠ったままで

何もかもが3ヶ月前と同じようにそのまま静かにそこに在る

ここは私とあの子の小さなサンクチュアリ

あの子が居なくなってからどうしても来れなかった場所



だけど




12年間、一緒に過ごした夜 

今はあの子は居ないけど、そこに居るような気がした

そんな事を思いながらもいつの間にか私は眠り

柔らかな毛の感触で目覚めた時

白い子猫が私のすぐ傍ですやすや眠っていた

子猫を撫でながら

今日からは、またここで眠るようにしようと思えた




今はあの子は居ないけど、そこに居るような気がしたから

今もこれからもここは私とあの子の小さなサンクチュアリ