整体、ダイエット系のご著書と、マーケティング指導のご著書をたくさん出されている、サニー久永(=久永陽介)さんは、お名前にあるように、ポカポカと人々をあたたかくする…
あたたかい太陽のような方でいらっしゃいます。
お会いしたときに、サニーさんの後ろに、サニーさんに助けられた人々がたくさんいらっしゃるのを感じたので
人間に厚みのある方なのだろうな…と思い、さっそくご著書を拝読させていただきました。
当方が拝読させていただいて思ったのは、ほかの成功本にあまり書かれていない「リスク管理」について、しっかりと書かれていて、とても勉強になりました。
最近でも、渋谷109にもはいっていて、全国あちこちに展開していた人気のアパレルメーカーが、服が売れに売れている状態で倒産し、「あんなに売れているのになんで…?」と不思議におもわれる現象が実際に見受けられます。
結婚式場や、ペンション、料理を出すレストランなどは、食材を購入しなければなりませんから、事前にお客様に振込をしていただいて料理をつくりますから、こういったことは起きません。
しかし、洋服は、先に生地を購入し、お金をかけて縫製し、店に並べ、売れたあとにお金がはいってくるわけですから、まあ、服に限りませんが、「後払い」の場合は、ほんとうに経営が大変です。
サニーさんの経営しているジャンルは、サロン経営で、その場合、保険診療の場合、診療報酬が現金ではいってくるのが、なんと3か月以上先なんだそうです。
この場合、余力である運転資金をあらかじめもっていないと、どんなにお客さんが来る、はやっているお店であっても、倒産はありうる…ということです。
「自分の給料の3倍の利益を稼げ」という言葉がありますが、サラリーマンの人たちは、その意味がよくわからない人、また、この言葉を知らない人ばかりなのではないかと思われます。
それゆえ、サニーさんのところでも、委託店舗を任せていたスタッフに店を取られたり、「実際に稼いだぶん、もらえない…」ということで暴力的になって辞めていってしまう人が発生したそうです。
つまりは、事業運営のリスクというのは、経営者になってみないとわからない…ということなのだと思います。
わたしは、この本を読んで、「働くということとは…?」ということを、深く考えさせられました。
サロンで働く人に限らず、会社員、OLの人も、「自分の給料の3倍の利益を稼がないと給料はもらえないんだ…」といった意識をもって働いている人って、そんなにいないんじゃないかと思います。
でも、それは経営側に立っていないから、(経営の経験がないから)わからないだけ…とも言えますが。
それゆえ、経営者でなくとも、「働く人」全員が、「経営」について学ぶ機会があったり、設けたりし、「働くということ」について、皆で考えていくことができたら、よりよい社会になるのではないか、と、考えさせられました。
この本は、「仕事に対する精神性を高めてくれる本」であるとともに、
「生き方」に対する精神性までもを高めてもらえる、崇高な書です。
今日も、ありがとう…!