本屋さんに恋人を探しに行く人はいないと思う。図書館にもだ。
なぜなら、みな、本に恋をしているのだから。そして買うときはもう、その本と結婚している。
…大事にしたり、何度も何度も読んだり、忘れたり、思い出したり、好きな部分だけ切り取ってすぐに捨てたり、売りに出したり、また同じものを買ったり、、、うーむ。結婚というには自分本位で安易すぎる表現でしたか、失礼しました。
でもタイミングとか、あるなぁー。東京の本屋さんにはあって、買えたのに買わなかったら、地元に帰ってきたらどこにも売ってないとか。恋みたいだなぁ。声かけなかったことを後悔したって遅いものなぁ。
探してる本を手に取ってみたくて、それで買うか決めたいのだけれど、その本屋さんが取引してない出版社のものだということが判明したら、Amazonをすぐに連想するあたりは、出会い系的な…なんて、違うか。
本が好きで、家でひとり、ゆったり過ごすことがお気に入りなわたしは、
外的にアクティブでない趣味であっても、誰にも気後れすることはないということを最近、ことさらに認識した。
仕事が終わったあと、誰ともしゃべらずに、本を読みたい。ときどき、短編を書いてみたいと挑戦したり。
至福の時間。至福の人生です。
どんなにネット社会が発達しても、「紙は強い」。と、アンネの日記に出てくる文章を思い出したりして。
Mimosa