昨日は義母宅に。


土曜日に義弟と墓参りに行くと言うので、霊園には行かなかったが仏壇に花を供えて来た。


あとはいつも通りの冷蔵庫の賞味期限切れチェックと、近頃の大きな地震に備えた食品を買いに。



義母が私の到着早々に、興奮気味に話し出した。


義母「義弟ちゃんがね、『うち(自宅マンション)を売って、ここ(義実家)に入ったって良いんだぜ。定年したら駅近に居なくたって良いし、嫁の服を整理させれば部屋が余るんだしさ。何も○○(末義弟)だけが相続しなくたって良いんだぞ。』って言うのよ。何で今さら波風立てるのかしら。」


一番近くに住んでいながら、たまに義母の運転手しかしない義弟が何を今さら口出しするのかと思ったが、私の思う処を義弟も感じていたのだ。


主人は私を子育てに専念させながら、一人で学費も住宅ローンも払い切った。


義弟は子には恵まれ無かったが、途中まで共稼ぎで優良物件の大きな間取りのマンションを買った。


末義弟は東北に就職し東日本大震災で被災して、家は買わずアパートで独身貴族を謳歌している。


三兄弟で一番貯蓄が少ないのは、ウチに決まっているじゃないか。


義母は家を持たない末義弟の行く末を案じ、あの家を末義弟に相続させたいと言う。


私も義弟と同じ意見だけれど、相続権が無い私が口を出来ず、「ふーん。」と言って返事を逸らした。



この話を自宅に帰ってから、主人に話して見ると、、、


主人「まあ、文句も言いたいだろうなあ。親の寵愛を一身に受けて、財産までも○○(末義弟)が持って行くなんてさ。俺は長男だったから大事にされて、○○は末っ子でアイツだけが放って置かれたんだよ。」


マリモ「ねえ、なんで何も言わないの?」


「そんな事を言ったら、あの家に帰らなきゃならないだろう?」


「お義母さんは、墓を守る為にあの家を残したいって言った。なんであの家だけを、守らなきゃならないの?それに、末義弟さんが兄弟が帰省した時に世話が出来ると思う?三回忌だって、私が御車代の熨斗袋や返礼品の準備までしたのよ。あの家に入るなら、そう云う事までやって貰わないと。介護や法事は私がやって、相続だけは○○さんって言うのは、ちょっと納得が行かないんだわ。」


「○○末義弟が継ぐって決まったら、『後はヨロシク!』だろ?」


「なーんかムカムカするのよね。末義弟さんは嫌いじゃないよ。でもさ、ここまで全部やって来て、末義弟さんはその間に私服を肥やして来たわけよ。それなのに家を持たないから、全取りって言うのがさあ。私はあなたが長男だから、中古の家でも我慢したし何でもやって来たわけさ。それをあなたが黙ったまんまって云うのが、腹立つんだよね。結婚も子も居ないなら、ウチより貯金出来てる訳じゃん。」


「だって、あのお袋を誰が言伏せられる?」


「義弟さんが意見したら、お金の臭いで義妹さんが後ろから言わせてるのよって。」


「結局、あのお袋は、俺が言ったってマリモが後ろで糸引いてるって言うぞ。」


「だから、お義母さんが亡くなったら話し合って決めるって三兄弟で決めとかなきゃいけないの!」


「分かってるよ。ブツブツ」


主人は、きっと義母が怖いのだ。


これだけ毎回、私に文句をぶつけられても、義母に自分の想いを伝える事が出来ない。


私は相続が三兄弟で三等分で構わないが、これまで貢献して来た事が評価されないのが、不満なだけだ。