タイトルの『地雷ではなく花をください』は、葉 祥明(よう しょうめい)さんの絵本のタイトルです本キラキラ


葉 祥明さんは、絵本作家であり、画家であり、詩人であり、エッセイストでもある才能豊かな方です。


私はこの方のエッセイ『僕と風との対話』を読んだことから、とてもステキな方だなと思い、その後彼の絵本のファンになりましたドキドキ


絵本はもともと大好きで、結構集めているんですけど、この方の絵はとっても、やさしい、きれいな色使いで、見ているだけで、癒されます。


実は、こんな田舎にも美術館はありまして、そこで彼のアート展が開催されています。


昨日、行ってきちゃいましたラブラブ


美術館が大きな絵本になっている感じがとてもステキでした。


まず、『おなかの赤ちゃんとお話ししようよ』という絵本の原画(?)が壁に一枚づつ飾られ、その横にお話が書かれてあります。


おなかの赤ちゃんの想いが語られています。これからお母さんになる方や、小さなお子さんのいらっしゃる方にぜひぜひ読んでもらいたい、やさしい絵本です。やさしい言葉とやさしい絵がとっても印象的でした虹キラキラ








でもやっぱりこの展覧会で一番印象に残っているのは、『地雷ではなく花をください』です。


ウサギのサニーが絵本の中で地雷の悲惨さを教えてくれます。


今回、この美術館に葉 祥明さんの絵本作品とともに、本物の地雷が2点展示されていました。


手のひらサイズの地雷です。


私は初めて見ました。


そして、初めて知りました。


私たちの住むこの平和な日本も、かつて地雷をつくり、輸出していたのです。


そしてその地雷は、今もこの地球のどこかの国の土の中に埋まっていて、


誰かの命を奪ったり、手足を吹き飛ばしているのです。


1997年、日本はオタワ条約に署名し、現在では地雷の製造をしていませんが、


かつて作ったものは今も誰かを殺そうとしています。


というか、1997年って最近じゃない!?とびっくりしました。




絵本の中で、実際の大陸には地図帳で見る国境の線はないのに――というような文章がありました。


実際に線はなくとも、その下に地雷が埋まっているのです。


空を飛ぶ鳥はその国境を越えていけるのに、私たちは超えられない。


超えようとすると地雷が爆発します。そんなこともサミーは、絵本で言っています。


地雷って国境付近に多く埋められているんですね。


国境。。


戦争。。。


限られた地球の資源の取り合いや、宗教の違いにより起こる戦争。


どの国家も、どの宗教も、願いはおなじ。


「平和でありたい」


同じことをみんな求めているのに、どうして殺しあうのでしょうか。


そんな国家や宗教なんてなくなってしまえばいいのにね。


地球というひとつの国家になることは難しいのでしょうかはてなマーク



あともうひとつ。知っていましたか?


地雷の埋められている国では、


地雷をひとつ見つけると、1ドルの報酬がもらえるんですって。


それで、その土地の子供たちが、家計を支えるために地雷原に入り、


地雷を踏み、亡くなったり、手足をなくしたりしているそうです。


また、そういった子供を標的にした、チョコレートやお人形の形の地雷まで作られているそうです。


地雷は無差別に人を殺します。


でも、明らかに子供を殺そうとしているこのやり方は、本当に汚いっ!!




まだまだ、地雷を作ってる国があるそうです。


まだまだ日本の作った地雷も土の中に潜んでいるでしょう。


撤去するためにできることを、平和のためにできること、祈るだけでなく行動をしたいとこの展覧会で思いました。




絵本って、子供だけの読み物ではないと思います。

大人になって読むとまた、違うことを感じることができます。

なので小さいお子さんのいらっしゃる方はもちろん、私のような独り身の大人にもぜひぜひ絵本の世界に触れて欲しいと思います。


また、長年欲しいと思っていた葉さんの絵本『The Healing Cat』を今回、やっと手に入れいることかできました。これは、大人の女性向けに書かれた本です。絵本の言葉って子供にも大人にも安心感を与えてくれます。



私は、期間中何度もこの美術館に足を運びそうです。