今日は、ネコの夢を見ました。
そのネコ、実は以前飼っていたネコで、
名前は、北海道。
メス。
上品。
黒のキジトラ柄。
しっぽの長さ、短。
私が小学4年生のときに、我が家に住み着きました。
とっても人懐っこくて、どうやら前は人に飼われていたみたい。
うちに来て、半年位したとき、
おばあちゃんが、病院の待合室で、あるおばあさんと北海道の話をした際、
「その子は私が飼えなくなって捨てた子かもしれない」
とおっしゃったようで。捨てた時期、容姿、性格が、北海道そのものだと。
まぁ、それはそれとして。。
その北海道はうちに来て、しばらくして子供を生みました。
その子の名前は、アベル。
オス。
やんちゃ。(でも木登りは苦手)
黒のキジトラ柄。
しっぽは長いがカギしっぽ。
北海道とアベルはもう、そっくりでね~。かわいかったんですよ。
で、うちによく、アメリカの方やカナダの方やイギリスの方が当時来られてたんですけど、
彼らに「この子がアベルでね、・・・」
と紹介すると、
「じゃあ、こっちはカインなのね」
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だれ、それ。。
ふー、あー、ゆー???(正確には違うけど。。。)
日本の田舎の小学4年生。
聖書に出てくる登場人物、内容、どころか、たぶん聖書自体、知らんかった。
簡単に言うと、旧約聖書に出てくる兄弟で、
兄カインが弟アベルを殺してしまうんですね。
なんで殺したかって言うと、
ある日、神様に2人がそれぞれお供え物を捧げるんですけど、
神様は、弟アベルのお供え物には喜び、兄カインのお供え物には無視したんですよ。
それを兄カインは憎らしく思い、弟を殺してしまうんです。
逆恨みですね、私だったら神様に直接「何でよ
」って聞く。
この二人は、アダムとイブの子供であるので、カインのこの行為は、人類最初の殺人ということになるんです。
で、さらに、その後カインは、神様にアベルはどこに行ったのかを聞かれるんですけど、知らないとウソをつきます。
これが人類最初のウソ。
で、神様は弟を殺し、ウソをついたカインに呪をかけ、印をつけ、追放するわけです。
で、周囲からカインは恐れられるんですけどね。。なんでも、カインを殺したら、カインの7倍呪われるとか。。
深く語るとキリがないので、この辺で。
まぁ、そういったお話を知らない私でしたが、数年後にヘッセの 『デミアン』を読んで、衝撃を受けます。
『デミアン』では、聖書の中で悪とされるカインをステキなヤツとし、善のアベルをただの臆病者と描かれます。
聖書って、とっても道徳的で、全く善良な人間を育てるにはなかなかステキなアイテムなんだけど、どこか人間らしさに欠ける気が、するのね。。「人間らしさ」というか「人間臭さ」かな。
本来の「人間」をね、全く無視してるような。
私はキリスト教徒じゃないので、くわしいキリスト教の精神は、なかなか完璧に理解できないので、間違ったこと言ってるかもしれませんが。。
でね、きれいな人間として生きたいと願っても、どうしても自分の中から出てくる汚い部分。
コレを、受け入れてあげないと、自分がバラバラになっちゃうのよ。
前の「世界劇場」でもそういうことが書きたかったんだけど。
今これをこうするべきだとわかっていながらも、やっちゃいけないことをしてしまう自分。
もちろん時として、やっちゃいけないことを抑える自分もいるし、「こうすべき」なんて全く考えない自分もいる。
で、こういったバラバラな自分を描いた(?)『荒野のおおかみ』(ヘッセ)が、私を後々救うわけですが。
ヘッセを学んでいくうちに、ヘッセが影響を受けた作品も読まなきゃなぁ、と思って思って、4年が過ぎた今、やっと手に取りました。
ドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』。
まだ上巻で、ほぼ登場人物紹介なんですが、すごい。
登場人物のキャラが、正に「人間」。
この本を読んだ後、私はどうなるでしょう。。
本から何かを学び、きっと自分のモノとし、また成長できたらいいな、と思います。
なんでも、この本の帯に「キング オブ スゴ本」と、書いてありました。
で、ネコの話はどうしたの?ってことですよね。
うちには、北海道とアベルがいて、カインはいなかったかというと、
いましたよ。
アベルはある意味、アベルであり、カインでした。
アベルって、「息」とか「虚しい」って意味があるみたいなんです。
儚いイメージですね。
で、うちのアベルは木登りが苦手で、高いところも怖がる臆病者でした。体も弱く、たびたび動物病院に通いましたし、北海道より早く、病気で亡くなってしまいました。
でもすごくやんちゃで、北海道のご飯を横取りしたり、道路を我が物顔で歩いていたり。。わがまま坊やでもありました。
とってもかわいいネコの親子と一緒に暮らせて、とても幸せな子供時代でした。
ありがとう、北海道、アベル![]()
というわけで、今日も殴り書き文章で、すみません(。-人-。)