$家電製品と車が好きなMR(医薬情報担当者)のブログ


2011年は後世において、歴史の転換期として語られる可能性があるんじゃないだろうか。
後世の教科書の中で、歴史年表として、2011年までとそれ以降で区切られる。
あながち言い過ぎではないと思う。


戦後、製造業で国力を増し、輸出で外貨を得て成長しGDP世界2位にまでなった日本。
高度経済成長期の経済力は、世界最強とも言えた。
しかし近年は、特に成長産業IT業界において国外企業に水をあけられ続けている。
近年の構図は、輸出で外貨を得ていた以前と違い、海外企業に押され国内資金が海外へ流出する構図になっている。
今年の東日本大震災は、そんな日本に止めを刺す可能性のある出来事だ。


政府は、東日本大震災の復興財源として、法人税・所得税の増税を掲げている。
ただでさえ元々法人税の高い日本。日本を出たくてしょうがない企業は多かった。
特に日本に拘りのない外資系企業は、これを気に容赦なくアジア拠点を日本から他国へ移すだろう。
先日も広島エルピーダメモリ社が台湾移転を発表した。
さらに、ブリヂストンは初めて海外大型タイヤ工場をアメリカに設けることを発表した。
これらは氷山のほんの一角だ。


そして今後、浜岡原発のように原発の稼働停止が続き、代替エネルギーが運用されるとすれば、電力コストは飛躍的に高くなる。
そんな日本に、製造拠点を設けるメリットは皆無だ。
日本の産業空洞化はさらに進む。


所得税増税は裕福層を国外へ退去させる引き金となる。
能力・富・力のある者から国外へ移住していく。もうとっくに移住してしまった人々は多いのだ。
徐々に、ボディブローのように、日本は貧しくなっていく。


日本の人口は、世界10位。
GDPが概ね人口に比例するなら、日本は今後もしかするとGDP10位程度へ落ち着いていくのかも知れない。


これからの日本の歴史は、経済の停滞期から、徐々に衰退していく過程を辿る歴史になる。
そんな日本に生きる自分たちが採るべき道は何だろう?
思うところはあるけれど、長くなるので改めて書きます。