手術時間は1時間位と聞いていたのだけど、
1時間すぎても戻ってこない、、
どうしたのかな、
心配になる。
考えれば歯の手術などほぼ治るもので、
この病院で他に手術を受けている人はもっと深刻な病気の人も少なくないはず。
今回歯の手術で良かったな。
そう思っても
心細さは変わらなかった。
私にはもう親もいないし、
兄弟もいない。
静かな病室に
向かいのナースステーションから看護師さんの元気な話し声だけが聞こえてくる。
私はここぞとばかり、
スマホと睨めっこ。
流石に目が疲れて
気持ちもわるくなってきた。
この病院で
チームメンバーのJちゃんも
足の手術をしたのだった。
骨を切る大変な手術だった。
そして、一年かけて完全復活し、今も活躍してる。
結局息子が戻って来たのは2時間半後だった。
ベットを先生と看護師さん方がおして
病室に戻ってきた。
酸素吸入を外す息子。
先生は
「呼吸が止まるかもしれないから、1時間は、しておいて」
苦しいと言って外してしまう息子。
「息をしてなかったから苦しい❗️」
そう言うと先生方が笑った。
「まぁそうとも言える」
(この時私はすぐには意味がわからなかった
)
1時間後に無事酸素吸入は外れ、ほっとする。
そして、その30分後、
水分を取ることが許され、
私は隣の休憩室で麦茶を買ってきた。
いつもはほとんど一気に飲んでしまうのだけど、
この時は一口だけでした。
またまた、ひとつほっとする私。
そして、用意したオムツは使うことなく、
トイレも看護師さんについてもらって
行くことが許されました。
血圧計も外され、、
(というよりすでにずっと外れていたのですが、)
後は点滴と、
パルスオキシメーターを指につけるだけとなり
ずいぶん身軽になってきました。
痛い痛い
やるんじゃなかった
そのままでよかった
大丈夫だったのに
と言い続ける息子でしたが、
19時半に私は病室を後にしました。
長い1日。
朝8時半に家をでて、帰宅は20時過ぎでした。
ほとんど椅子に座っていたのですが、
かなり、疲れました。
それでも無事に手術が終わり
改めて健康のありがたさを痛感し、
病室で、ぎゅっと握った
伊勢神宮の御守りに感謝するのでした。
続きます

