木津川は、奈良時代に聖武天皇が平城京や恭仁京を造営するのに必要な大量の木材を

運搬するのに重要なハイウェイであり、その両岸には土木建築や仏像造りなどの技術を持った

渡来人が多く住んでいる、重要な地域でした。

そのためか、木津川の両岸には、素晴らしい仏像やお寺がたくさんあります。



木津川は古くは「泉川」と呼ばれていて、ドライブ中に見つけた「美加ノ原カンツリークラブ」という看板を見て、

「みかの原 わきて流るる泉川 いつ見きとてか 恋しかるらん」

という、私の大好きな新古今集の和歌(百人一首にも採られています)を思い出して、

「ここか~~~ 」とひとり悦に入っていたのでした



その、みかの原に聖武天皇が造ったのが恭仁京(くにきょう)。

たった2~3年で、完成することなく終わった幻の都。

今は、静かに礎石がたたずんでいるのみ。

聖武天皇はどうして奈良の平城京を出て、ここに都を造ろうと思ったのかな。



 

恭仁京のすぐ近くの山を上がったところにあるのが、海住山寺(かいじゅうせんじ)。

こちらには、とっても美しい十一面観音像がお二人もいらっしゃいます。 → 

南山城には、十一面観音がたくさんあるのですが、白洲正子さんによれば

十一面観音は、水に関わりのある仏様だそう。

ひんやりとした空気の中で拝ませて頂くと、心も凜となる気がします。


ちょっと小さいけれど、とっても美しい五重塔もあって。。。

 

こちらのお寺は、私が以前奈良国立博物館で見た貞慶(じょうきょう)さんゆかりのお寺。

とてもいいお寺ですよ~♪ 

でも、車で来られる方、大型車は上がれませんのでご注意!

境内に、名残の紅葉が。。。


 





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