☆「王朝文化の華~陽明文庫名宝展」@京都国立博物館・2012.5.27まで

大化の改新の藤原鎌足から連なる近衛家のお宝の数々。
特に見たかった、道長の自筆の日記「御堂関白記」は、今の日記帳やスケジュール帳のように、あらかじめ線引きしてあって、暦や陰陽五行にまつわる日々の吉・不吉が書きいれてあるもの(ノート)に、道長が書き込んでいた。

平安初期は日記も漢文で書いてあるが、道長の頃になると、かな交じりで書いているところもあったりして、いつの間にか、美しい仮名文字で書いてあるものばかりになった。
「お習字習いたいなあ~ 」と思ってしまう、流麗な美しさ。

江戸時代の家熈(いえひろ)さんはセンス抜群
絵もうまい、書ももちろん、その上茶道に香道に、お料理まで!
素晴らしいセンスで、掛け軸の表装をしてあって、アンちゃんと「ひとつ欲しい~!」と思わず言いながら見てました♪

今回のレッスンでお話しした、「五常=仁・義・礼・智・信」も出て来ましたよ^^

江戸時代の雛道具もかわいかったです

学校がお休みだった姫ちゃん、「え~~っ興味ない~~ 」って言ってましたが、
無理やり連れて行きました。

でも!
鎌足さんの肖像画を見て、「あ!大化の改新の人だ!」と言って気づいてくれたり、お雛道具を「かわいい~」と言ったり・・・それだけでもいいんです

お手紙や御習字のコーナーでは、薄暗いし、静かだし・・で眠くてお椅子に座ったままで寝て、学芸員さんに「大丈夫ですか?」って声かけられた姫ちゃんです^^;

一緒に行ったアンちゃんのブログはこちら → 




☆「解脱上人貞慶~鎌倉仏教の本流~」@奈良国立博物館:2012.5.27まで

貞慶(じょうけい)さんなんて全く知りませんでしたが、たまたま新聞で見たこの展覧会の広告が面白く、興味が湧いたのでした。

名門出身のエリート僧として将来を大いに嘱望された貞慶さんでしたが、
法然の「南無阿弥陀仏と唱えさえすれば、誰でも必ず極楽へ行ける」という、
言わばお手軽な仏教が流行していた鎌倉時代、勉強・修行しないお坊さんも増えてきて、
「そりゃあかんやろ!!」と真っ向から反論したのでした。

かつての唐招提寺の鑑真さんのように、仏法の勉強を第一義に、志高く、いわゆる大手企業である興福寺を出て、フリーの僧として山岳仏教の拠点であった笠置寺に移って活動します。

笠置寺の磨崖仏も先日見に行って来て、その迫力に感動!

1000年前の人でも、こんな革新的な人がいたんだ~!と感激したし、何より、この2日間、昔の人の墨で書いた本や手紙の膨大な数!に驚きました

昔の人達は、本当によく字を書いて(紙が貴重品だったにも関わらず)、よく勉強したんだなあと感心しました!

ネットもスマホもない時代に、いろんな人達と連携して、大きなお寺を作ったり、公共事業をしたり・・一体、どうやって人と繋がったんだろう?とそんなことを思うのも楽しかったです。

日本のことを知るには、やはり仏教・神道はすごく重要ですね!
仏教は美術・芸術・音楽・・・すべての学問や思想に影響しています。

今まで細切れでしか知らなかった仏教の流れを大まかに大きな流れとしてとらえることができて、とてもいい展覧会でした。



次、夏に京都国立博物館でやる「大出雲展」も楽しみ♪
大好きな神話や古代史の世界だわ!

奈良国立博物館の次の企画は、「頼朝と重源」。
頼朝さんは、小学6年の時の私の憧れの人 (ヘンな小学生
重源(ちょうげん)さんは、↑ の貞慶さんの頃、平家に焼かれた東大寺の大仏さんを再建しようと奔走したお坊さん。
頼朝さんが最大のパトロンだったと書いてます。
今日の貞慶さんからの流れでこちらも楽しみ!



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