今朝偶然テレビをつけたらやっていたNHKの番組
「心を鍛える音楽道場~指揮者・広上淳一と弟子たち~」。

広上淳一先生という名前に見覚えがあるなあ・・・と思ったら、
次男君がこの前オーディションを受けたジュニアオケの
スーパーバイザーとして名前が載っていた先生でした

この指揮者の先生、マエストロであり東京音大の指揮科の先生で、
かなりユニークな先生みたい。

小柄な体を全部使って、顔まで使って、それこそ全身で指揮されています

初めて知ったけれど、指揮科の授業では、普通は
オケの前で指揮させてもらえるなんてことはないんですって。

それが、この先生の授業では「本当のオケの前で指揮をする」というのがあって、
その指揮台は「死刑台」と言われているんですって

なぜかというと、広上先生だけじゃなく、
プロの指揮者やオケの演奏者からも、バンバンにダメ出しされて、
打ちのめされてしまうから(T▽T;)

そりゃあかわいそうでした。・゚゚・(≧д≦)・゚゚・。

めっちゃめちゃに言われてました(涙)


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音楽について、知識も経験もある大勢の演奏家たちをまとめて、
ひとつの音楽を作り出していく、ということの中心になる「指揮者」って
本当に大変!

若い指揮者の卵たちは、それこそ、自分の経験のなさ、うわべだけの音楽の理解、
弱さ、自分の一番「イタイ」ところ・・・指揮台の上ではすべて丸裸にされてしまいます。


広上先生はおっしゃいます。

「指揮科だから手振り身振りを教えたら指揮者になれるかって言ったらそんなことないんですよね。
最後に問われるのは、指揮者の人間的魅力なんです。」


「20歳の自分が今、できることを、真摯に、謙虚に、がむしゃらに、精一杯出来る限りのことをする。それが大事なんだ!」


失敗を恐れて、一歩踏み出せない自分を見つめたり、

自分の中にある音楽への思いや愛、それをオケの人達にどう伝えるか、
分かってもらうか、というコミュニケーション能力が必要だったり、


番組の中で出てきた指揮者の卵たちが苦しみ悩んでいる姿は、
彼らと一見真逆の世界の、野球部の兄ちゃん達の姿を重なりました。。。

広上先生がおっしゃっていたことも、伝えたいと思っておられることも、
野球部の監督がいつも言われていたことと重なりました。。。

それに、

この番組では20歳そこそこの若者のことだったけれど、
オバフォー(オーバー40)の私にも当てはまることだと思えました。。。

それぞれ、世界は違っても、やっぱり大切なことは
根本は同じなんだなって思いました

指揮者の卵たちが、卒業試験で、それぞれに自分の弱さを見つめて、
それをなんとかしようと、今持てる力のすべてを出し切って、
前の自分よりも成長していた

それがとっても清々しくて、見ていて思わず温かい涙が溢れて来ました。 

「指揮者という高い山登りの、やっと1合目を、
青春時代のこの時期の彼らが、がむしゃらになんとか登ったよね!」
という広上先生の最後の言葉が印象的でした。

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次男君、こんな素敵な先生に指揮してもらえるなんて、羨ましいなあ~

「いいなあ~!ママもこの先生に会ってみたい 」と言ったら、

家の中ではクールなキャラの次男君、

ふん、と鼻を鳴らし、「曲もやりたい曲やったし。楽しみやけど。」ですって

学校のオケ部とはまた違って、広上先生の指揮のもと、
どんな演奏を聞かせてくれるのかなあ



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