今自分の中で最も興味のあるトピック、ジェンダー。ここ数年は特にジェンダーについての法案や議論をよく見かけますよね。


でも、ジェンダーって一体何なのだろう?よくわからなくなってしまうことがあるのは私だけでしょうか。浅い知識と少ない経験しか持ち合わせていませんが自分なりに考えてみました。


ジェンダーと一括りにするのは良くないですが、一番に思いつくのはlgbtqのこと。

よく区別せずに一緒くたにしてしまう方がいますが、lgbとt+qは似ているようで全く違います。


女の子が同性を好きになったら男の子になりたいと思っている、という勘違いはありがちですが違います。性自認が身体的性別と一致していても、同性を好きになる方もいますよね。


では異性になりたい子は同性愛者なのか?これは少し難しい問題だと思っています。だって、男性Aが男性Bを好きになったとして、男性Aはトランスジェンダーで性自認が女性であれば、それは異性に向けられた恋愛感情になりますよね。でも生物学的性別で見れば同性愛ですし、男性AとBが恋仲になれば、異性愛者(A)と同性愛者(B)のカップルになるわけです。双方がこれを受け入れられるのならいいでしょうが、多少の混乱は避けられないと思います。


そういった話をするとキリがありませんが、皆さんはご自分がlgbtqに対して、「理解がある」人だと思っていますか?将又、全く理解がない方もいらっしゃるかもしれませんね。でも、理解があるから良い、悪いということは一切として無いのだと思います。

異性愛者が圧倒的に多い世の中、マイノリティである同性愛者の方やトランスジェンダーの方は世間に広く自分たちのことを理解してもらうことが生きやすさに繋がると思います。ですが、理解してもらえないことを理解することも大事なのです。理解できないことを認めることこそが多様性なのではないでしょうか。


私はトランスジェンダーの方に対して理解できない部分がありました。正直、今も完全に理解しているかといわれると、そうでは無いのだと思います。それは女性の権利や尊厳がトランスジェンダーの女性(生物学的には男性)によって傷つけられる事件を、大変良く耳にするからです。

例えばジェンダーレストイレ。Tの方が自認とは異なる性別のトイレに入りたくないのはよくわかりますが、それを利用した人に女性が性加害を受けるリスクがあるというのは誰にでも思いつくことだと思います。

これらは大抵、自分の権利を守ることだけを考えた人が知らず知らずのうちに他人の権利を害しています。考えの押し付けは誰にとっても良くない、更なる対立を産むだけだということがよく分かりますよね。


でも、全てのトランスジェンダー女性がそうでは無いとわかりました。アメリカでのある方との出会いが私の偏った考えを変えてくれました。

その方の性別は男性ですが、キラキラした物を沢山身につけていて、いつもにこにこしている可愛らしい方です。

ある日、何かの祝い事の日だったのかもしれません。彼女はアジア系の国の伝統服のようなドレスを着ていて、思わずその美しさに見惚れました。

綺麗にお化粧をして堂々と歩くその姿、そしてそれを当たり前のように可愛いねと褒める周りの女の子たち。私は無意識のうちにトランスジェンダーに対しての偏見を持っていたことをその瞬間に気付かされました。


好きなものを好きでいる自分を認めることって、必ずしも全員ができることではないので、自分の好きを認める彼女とそれを受け入れるというまでもなく当たり前のことだと思う周りの人々は素晴らしい。


その中で理解を示さない人は悪いかと言われると違います。そういうことがあったとしてもお互いに誰が悪いわけでもないと、相手を尊重することこそが多様性への一歩かもしれませんね。



ジェンダーといいつつほぼlgbtqの話しかしていませんが又次の機会には男女差別などについても考えていきたいものです。