<肝臓の働き>

皆さんが思うよりも肝臓は大事な働きをしています。

お酒の解毒だけではないんです!!

「体は食べたもので作られています」~その食べたものを、体内で使える形にしているのが肝臓です。

だから、ちゃんと食べていても肝臓が元気でないと、栄養にならず、エネルギー不足で疲れも取れません。

材料不足の欠陥住宅と同じなのです。

それってとっても怖いですよね・・・

細胞がしっかりと作られていなければ、

外部から侵入してくる細菌やウイルスなどと戦えなくなってしまいます。

ミスコピーが多くなったり、そのミスを修復できない可能性も多くなってしまいます。がんのリスクです。

つまり様々な病気のリスクが上がってしまうのです。

細胞がしっかり作られないという事は、肌のバリア機能も低下しちょっとした刺激を受けやすく

これはそのまま老化です。


ですから、アンチエイジングや腸活をするなら、まずは肝臓です!

 

 

肝臓を元気にして(食べたものを使う事の出来る栄養にしっかりと作りかえ)、しっかりした体づくりをする必要があるのです。

 

その為に肝臓の事を知って下さい!!(もちろん体全部の事もです)
 

つまり、若さやキレイは肝臓が重要なのです。






それでは肝臓の働きを見ていきましょう!

 

 

1.「栄養素の貯蔵と加工」

食べたもの、鶏肉豚肉、お米、野菜など、身体に入ってから細かくなり

消化液とあわさりドロドロに消化されるという事は皆さん知っていると思いますが、

それらがそのままで、体の肉となり血となっている訳ではありません。

 

人の体が活動する為の(生命維持の為の)燃料(エネルギー)になったり、

人の体に(細胞に)なったりするには・・・

食べて消化された物質を変化させる必要があります。

身体をつくったり、エネルギーとして使えるように作り替えなければならないのです。

 

それをしているのが肝臓で、

物質を変化させるので、化学工場のような事をしているのが肝臓なのです。

 

(炭水化物が消化された)ブドウ糖は、グリコーゲンの形で貯蔵され、血糖に変えて全身へ届けられます。

(タンパク質が消化された)アミノ酸は、必要なかたちのタンパク質(細胞生成の素材、酵素やホルモンの合成)に再合成しています。

(脂肪が消化された)カイロミクロンは、一部は貯蔵され、大部分は血中に入り全身の脂肪組織に送られます。

 脂肪についてはあまり関係ない様に感じられるかもしれませんが、実は次に出てくる「胆汁の生成」に関わります。

 (胆汁は脂肪の消化・吸収、等に大事なものです。つまり脂肪の分解吸収に大きく関わります)

 

2.「胆汁の生成」

胆のうに貯蔵されている胆汁は実は肝臓で作られています。

胆汁は消化酵素は含まれませんがビリルビン(色素)、胆汁酸、コレステロールなどを含みます。

胆汁酸は脂肪の消化や吸収、脂溶性ビタミン(A・D・E・K)、鉄、Caの吸収に欠かせません。

肝臓で、コレステロールから作られます。

 

 (脂肪酸は、脂肪の乳化を即し、酵素の作用を受けやすくする、

 リパーゼを活性させ脂肪酸と結合し水溶性ミセルを作り

 腸管から吸収されやすくする、小腸の蠕動を高める。

 つまり、肝臓で作られた胆汁(胆汁酸)が脂肪の消化吸収には必要であり、

 その他、脂溶性ビタミンや鉄、カルシウムの吸収にも欠かせないのです。)

 

脂肪は、より高エネルギーなのでこの脂肪がちゃんと消化吸収されなければ持続力が衰える事が考えられそうです。

脂溶性ビタミンは粘膜の健康に関わるので吸収が悪ければ障害を起こしやすくなると考えられるのでウイルスや細菌の侵入を防ぐことが出来なくなると考えられます。

骨や歯の成長にも影響するでしょうし貧血も起こしそうです。

かと言って、脂肪を摂り過ぎては胆汁の生成が間に合わず肝臓がオーバーワークになりそうですし、胆汁をたくさん作り過ぎても濃度が濃くなり、胆のうに障害を起こす可能性もあり、

オーバーワークで疲弊し、正常に働かなければ、誤作動を起こすことも考えられますし、脳との連絡に異常をきたしても肝臓に悪影響が起こることも想定されます。

疲れていてはミスを起こしやすくなるのは当然の事です。

 

肝臓が、どうしたら働きやすくなるか、という事をちゃんと考えないと大変な事になりそうです。

年齢を重ねれば重ねる程・・・

 

特に次に出てくる「解毒」については、解毒をするのはお酒だけではないという事も知って下さいね。

 

3.「解毒」

(体の中からの)老廃物や、(体の外から取り込まれた)有害物質を分解・抱合などにより無毒化する

 

アルコールの代謝は幹細胞で行われる。酵素の働きで「アルデヒド」➡「酢酸」➡最終的に「炭酸ガスと水」に分解される。

ただ、酵素が少なかったり、アルコール摂取量が多過ぎると(処理能力を超えた量)処理しきれない為、代謝が途中までとなり、毒性の強いアセトアルデヒドが溜まってしまい、頭痛や吐き気などの原因になる。(二日酔いの症状に)。

毒なので、体に害があるのは明白です。

 

お酒の他にも、沢山の物質を解毒しています。次回、詳しく記していきますね!

 

4.「生体防御作用」

生体防御に重要な免疫グロブリンなどを作る。

幹細胞と毛細血管の間の、類洞周囲腔(ディッセ腔)にある(細網内皮系に属する)星細胞は異物をなどを貪食処理する。

 外からの有害物質が集まるところなので免疫も強化されているとも考えられます、ですが肝臓が弱ったらこれらの働きも弱るので、解毒が弱くなりそうです。毒が体内をまわるなんて、怖い事ですよね。しっかり解毒作用が出来るように整えておく必要があります。

免疫グロブリンが作られなければ細菌やウイルスと戦えないので、ステイホームで暇だと言ってお酒ばかり飲んでいたら免疫が低下する可能性があるのです。

 

5・「血液凝固作用の物質の産生」

プロトロンビンやフィブリノーゲンなど血液凝固に重要な役割を果たす物質の大部分を産生します。

肝臓が弱り、血液凝固に関わる物質の生産に影響すれば、ケガなどした時に出血が止まらない、止まりずらくなる等の心配もありそうです。

その前に肝臓が弱れば体内が栄養不足になるので、血管自体も弱くなっていると想定できるので更に心配ですよね。

 

6.「造血・血液量の調節」

血液を貯蔵し、必要に応じて放出する。赤血球を作る時に大事な鉄の貯蔵、抗貧血因子のビタミンB12の貯蔵もしている。

寿命のきた赤血球を破壊し、鉄を貯蔵しビリルビン(胆汁の色素)を作り出す。

 

 

他にも、各種ビタミンの貯蔵、体温保持など、様々な役割がある。

代謝に関わる酵素の数は500種類とも言われる。

 

 

 

 

 

人工心臓のように、人口の肝臓を作るとすれば一大工業地帯程の大規模になるといいます。

(体内でそれだけ多くの化学反応が起こっているという訳ですよね!)

ですが、この工場は人の技術では、まだ全部は作ることが出来ないようです。

 

これだけ素晴らしく、すごい機能を、皆さんはお腹の中に一つだけ持っています。

ある程度までは再生できるとはいえ、手遅れになれば確実に壊れてしまいます。

大事にしなければ!とは思いませんか?

 

まだまだ肝臓の話は続きます。

次回、「酒のみだけが気にする臓器ではない!」

「キレイになりたければ肝臓のケアが大事」と、「キレイだけではなく、健康にも・・・」

に続きます。

 


 

更新がだいぶ遅れてしまいました。人生には色々起こるものですね。

なかなか前に進めなくなることもあるようです。

少しの間、止まって休んで、また前に進めばいいかなぁと思って過ごしました。

皆さんの健康の為、色々な分野での勉強は続いています。

それらをお伝えできればという気持ちは変わらないので、

ゆっくりペースで更新していきますね。

 

 

 

前回の「腎臓について」でも触れていますが、

今回は「ビタミンD」についてです。

 

今、免疫力UPが注目されていますが、

 

新型コロナウイルス感染症で、

感染者の体を調べた研究結果で、

「感染者」と「感染していない人」で、

体内にある物質に違いがあるという報告があります。

 

その物質が、「ビタミンD」だそうです。

 

ビタミンDは、

・カルシウムの吸収をアップさせ、

・破骨細胞の働きを抑える働きがあります。

 

「吸収」について詳しくは、

腎臓や肝臓でビタミンDが活性化することで、小腸での吸収を促進するので、

同じ分のカルシウムを食していても一緒にビタミンDを摂るととらないでは違いがあるという事です。

腎臓でも、カルシウムが排泄されないように「再吸収する」という腎臓の働きを助けます。

ビタミンDを摂らないと、せっかくのカルシウム分が排泄されやすくなってしまうのはもったいないですよね。

 

「破骨細胞」は、血液中にカルシウム分が少なくなると、骨から溶かして血液中のカルシウム濃度を上げます。

(「破骨細胞」とは逆に)「骨芽細胞」がコラーゲンを作り出しカルシウムと合わせて骨を作ります。

「破骨細胞」と「骨芽細胞」が働き、血中のカルシウム濃度の変化に応じて溶けたり作ったりを繰り返し、

血中のカルシウム濃度を一定に保ちながら、骨自体も新しく生まれ変わっています。

 

もちろん破骨細胞の働きも大事なのですが、年齢を重ねてくると骨芽細胞の働きは衰えるそうです。

つまり、壊す方が優位になるので骨がもろくなるようです。ガーン

 

上記のような骨が作られるメカニズムは、ホルモンの分泌により行われるので、

ホルモン分泌に問題が起こると、

「破骨細胞の抑制」がきかなくなったり、

「骨芽細胞の働きを助ける事」が、困難になり、

結果として骨が作られなくなると考えられるそうです。

 

年齢を重ねると、「骨芽細胞の働きは衰える」と言われますが、

カルシウムはどの年代においても不足しがちな栄養素と言われます。

ただ、年齢を重ねた女性は女性ホルモンの分泌が減り、骨粗鬆症になるリスクが高くなります。

骨が丈夫こと、ホルモン分泌の正常化、その両方が大切です。

 

何故、骨が丈夫でなければならないのか?

骨折して寝込んでしまうと、骨は重力の負荷により作られるので、

寝込んで重力がかからないと更に骨密度は低下してしまうという悪循環にはまってしまいます。

それだけでなく、筋力が低下し、動かせない事で筋力はドンドン低下してしまう悪循環にもはまってしまいます。

若い方も他人ごとではありません(高齢になった時の骨密度は、実は若い時にどれだけ骨密度を上げておくかに関係し、後からいくら摂取しても間に合わないと言います。)

まずはの骨折予防に、

カルシウムの摂取と共にビタミンDも忘れずに、ワンセットで摂りましょう!!

 

 

そして、「ビタミンD」は免疫に関わります。

・免疫機能を調節する働きがあります。

免疫が過剰に働いてしまうのを抑える働きをします。

 

今回の新型コロナウイルス感染症で、重症化するのは、

免疫機能が暴走する「サイトカインストーム」が原因のようです。

免疫システムが過剰になって自分の細胞を攻撃してしまう。

その炎症が体のあちこちで起こってしまう。

これまでの風邪の症状とは違うところです。

 

自分の免疫細胞が自分自身を攻撃していしまうという事です。

新型コロナウイルスからの攻撃だけでなく、自分の免疫細胞が暴走して自分を攻撃してくるということなのです。

 

持病がある人が、病と闘っていて、疲弊し弱っている所を攻められてしまうケース。、

高齢で体の抵抗力の落ちたところにウイルスが攻めてくるケース。

治療段階で、免疫抑制の治療をしていたとすると、免疫力が落ちている事が考えられるので、

この状態で、体はウイルスと戦える力がない為にすぐに負けてしまうケース

(がん治療が終わったばかりでウイルスにかかりあっという間亡くなられた方がいたのはこのケースです)

 

 

ですから、免疫力が低い場合も危ないし、免疫が過剰に働く時も危ないと言えそうです。

免疫が過剰に働くケースが今のところ予測がつかないようなのですが、

それでも、、できることといったら、

しっかりと体に必要な栄養を摂り、充分な休息をとることが必要で、

体内の調整力(バランス力)をよくしておく必要があると思います。

その一つで、ビタミンDを取り入れましょう。

 キラキラ免疫力を調整する栄養素「ビタミンD」キラキラ

 

皆さん「ビタミンD」、足りていますか?

 

 

ビタミンDは、食物として摂取するほか、太陽に浴びる事でも摂取できます。

日照時間の減る冬場は特に血中のビタミンD濃度が低くなるようです。

ウイルスの働きが活発になる冬場は特に積極的に摂取したいです。いえ、摂取しましょう!!

(血中のビタミンD濃度がへるから、ウイルスが活発になるのかもしれませんよ!)

 

 

食物からのビタミンDの摂取では、魚やキノコ類に含まれますのでしっかりいただきましょう。うお座きのこ

魚と言えばαリノレン酸(体に必要で、食事からしか摂取できない脂肪酸です)、うお座

きのこ類と言えば食物繊維も多く含まれます。きのこ

ビタミンⅮだけの為という事ではなくとも、しっかり摂りたい食材ですね。

これらをお日様に照らすと、ビタミンDは10倍にも増えるそうです。(30分程でいいそうです)晴れ

 

ビタミンDは脂溶性のビタミンです。魚は油分が含まれますが、

きのこ類は魚と一緒か、油分を含む食材と摂取するか、

少々の上質なオイルと摂取するのがいいようです。

熱にも強いようなので、料理の際の熱源は種類を選ばず、

きのこ類は美味しい出汁も出るので毎日食べるようにしましょう♪

肝臓にもいい作用があります。肝臓については又後日まとめていきます。

 

そして、前述のとおり、

日光に当たることで体内で作られます。(一日20分程でいいそうです)晴れ虹

 

これなら、すぐにでも出来そうですよね。体力づくりにもなりますから、

一日20分のウォーキング!頑張っていきましょう♪走る人

 

 

 

活性化ビタミンDによる働きとして、

(前回の記事「腎臓について」でも記していますが)

神経細胞の保護や増殖・分化の調整を行っているという事なので、

脳疲労等で神経を消耗しているような時や、

痛みなどで神経が疲労しているような方、

自己免疫疾患、(アレルギーなど)にも必要に思われます。

 

神経伝達が衰えてくる年代の方にも積極的にとってほしいですし、

他にも、妊娠しやすい体を作ってくれるそうです。

(妊娠中は免疫は気になりますよね)

 

全世代、男女問わず「ビタミンD」、

しっかり頂きましょう!!

 

 

 

「干し野菜」というのが流行っているそうです。

野菜を天日干しにしてから、調理すると野菜の味が濃くなり

美味しくて、保存もよくなり、カサも減りたくさん食べられ、

ビタミンDも増えるのでおすすめです。

 

干し野菜用のネットも市販されています。

早速購入して試しましたが、

大根を干してから、ぬか漬けにしたり、煮たりすると、

そのまま調理するよりも本当においしくなります。

おすすめですよ。

体に良くて、美味しくなるなら万々歳です!!拍手

 

 

 

あなたの体を作るのは、食べたものです。

健康を守るのも、体に必要な食べ物です!

しっかり食べて、守りましょう!!

 

 

追記: 写真アップしますネ!

 

 ベランダにつるしたネット。

 

 中に入っているのは大根です。


 

内臓の働きについて、

臓器一つ一つの役割を知っていただこうと予定してから一年程になります・・・

その頃からいろんなことが起こってしまい、しばし中断となってしまいましたが、

気を取り直して、今回から始めていこうと思います。

 

まずは「腎臓」です。

腎臓の衰えは、

 顔色、ツヤ、白髪、目のかすみ、疲れやすい等・・・

 もっと言うと、肌のカサツキ、たるみ、薄毛、脳では、物忘れや体の動きが悪い等

お分かりですよね。「老化」と関係が深いんです。

多くの方の「気になるところ」ではないでしょうか?

見た目の事だけでなく、体の内側も気にかけて下さいね。

 

老化と言うと皆さんは見た目である「外側」を気にされると思います。

(おそらく)内臓の事は、「検査結果の数値が悪ければ病気カナ」、という感じ方で、

「老化」だとはなかなかピント来ないのではないでしょうか。

ですが、上記の症状は、実は「内臓の老化」が表面化していると考えられ、

特に腎臓の状態を表しているとも言えます。(腎臓だけが原因とも言えませんが・・・)

 

それは・・・腎臓の働きを見れば納得できるかもしれません。

腎臓の働きにより体の中のバランスが保たれ、いらないものが排出されるので、

体の中はスッキリとします。

 

認知症の原因もはっきりとはしないものの、近年の研究により有力なものとして

「脳の中のいらないものが排出できない」と事ではないかと言われる様に

体の中にいらないものが溜まっていると本来の正常な働きは出来なくなり、

誤作動が起こりやすくなると考えられ、それだけでなく、

せっかく栄養を摂ってたとしても、正常な機能が働かなければ、

ちゃんと吸収できないので栄養が取り込めず細胞はしっかりと作ることが出来ないので、

肌細胞がハリを失ったり(たるみ)、

バリア機能も保てない(カサつく)というのもうなずけます。

つまり老化です。「いらないものが溜まる」=「老化」のもとなのです。

 

食べても食べても、体を作る作る機能がスムーズに働けなければ意味がありません。

スムーズに働けるようにまずは排泄や循環をよくしてあげる必要があり、

その要になっているのが腎臓なのです。

 

腎臓の健やかさが、

美しさや若さ、つまりは「健康」に関わるとも言えます。

 

では、この腎臓の老化、止められるでしょうか?

もちろん老化をまったく止めるという事は不可能と思いますが、

不摂生や間違った方法などで、老化のスピードを速めているのなら、

その事をやめるだけでも充分にスピードを遅くすることが出来ると言えそうです。

 

そうでなくとも私達の体(内臓)は日々老化しています。少しでも食い止めたいですよね。

 

腎臓の働きを邪魔することは止めて、その逆に働きを手伝ってあげるようにすれば

髪の毛のハリや量、お肌の弾力も回復する可能性はあります。

 

それだけではありません。

血圧が気になる方や、内リンパを含めムクミを気にされる方、カルシウムバランス等にも関わります。

どれも、40を過ぎた頃から気になることではありませんか?

 

そんな大事な調整を担う腎臓を・・・

どうケアしていけばいいのかは、

一つ一つのその働きを十分理解し、無理なく働けるように、

「働きやすくなる手助け」をしてあげる事が大事なのではないでしょうか。

腎臓の働きを知ることがまず必要ですよね。

 

さて、腎臓の働きです。

腎臓と言うと多くの人が、「尿を作っている所」という認識だと思います。

では尿が作られているという事はどう言う事なのでしょうか?

 

生きる為には食べ物を食べ、それらを消化してその物質を変化させます。

細胞に変えて体を作ったり、エネルギーに変えて燃やすことで動くことができます。

そうした中で、物質が変換する時と、エネルギーにした時には、

体にはいらないもの(分解産物)も同時に出来てしまいます。

他にも古くなった細胞や肝臓で解毒の際にも副産物は出ます。

生きている限り体にはいらないものが生じてしまうのです。

 

そうした「いらなくなったもの」は色々な方法で体の外へ排出されます。

呼気から二酸化炭素として排出されたり、皮膚から汗として排出されたり、

消化されないものや古くなった腸内細菌などは便としても排出されます。

そしてその他は(腎臓が関係しているのはコレ)血液から回収され尿となって体の外に排出されます。

つまり、尿は体の中でいらなくなったものという事なのですが・・・

 

血液の中には体に「必要なもの」も含まれています。

ですから、「必要なもの」と「いらない物」を判別しなければならないですよね。

その判別をするのが腎臓なのです。

大体で適当に判別してしていいたら大変です。(゚д゚)!

 

皆さんが健康診断で、血液の成分(数値)に一喜一憂している・・・

健康を左右している・・・

生活習慣病に関わる・・・

そう、その血液成分です。正確でなければ困りますよね・・・

 

正確になるように、あちこちの臓器と連携をとりながら判別し制御しています。

今、体の中はどう言う状態なのかを把握できているから、

「では、この成分は残しておきましょう」「この成分は出しましょう」

と、調整できているのです。

 

他の臓器から様々な情報を得ているから出来るのです。

だから情報の連絡網も大事になるし、司令塔の脳や、

各臓器も健康でいなければこのシステムは狂いが生じてしまいます。

 

そして、情報を元に判断し、選別作業になります。

体をめぐる血液を腎臓にドンドン通していって、腎臓を通過しながら選別されます。

そのまま尿として進むチーム(最終的に尿になって体の外に排出されます)と、

水分と共に再吸収されて血液に戻っていく(体に残る)チームとに

分かれていきます。

 

まず最初の所で血球とタンパク質は「体に必要な物」として腎臓には入れないようにして、

血球とタンパク質を含まないのでもはや血液ではない為、原尿(=尿の元)と言われます。

この時点ではまだ体に必要なものも要らないものも混ざっています。

「いるもの」は尿管の中を通り抜けて、近くを走行する血管に入り、

体に戻るシステムになっています。

 

腎臓が行う判別は、

日々、刻一刻と絶えず行われています。休むことなく。

 

その量は一日に浴槽一杯分の量です。

もの凄い量です。

 

体は「バランスをとる仕組み」で成り立っています。

バランスがとれないという事は、健康でないという事です。

体の中で成分の一つが多過ぎたり少なくなったりしないように絶えず適正が保たれています。

体中を駆け巡る血液の成分がいつも一定になるように、多くは腎臓で調整されているのです。

 

だから、1分に1リットルもの量を濾過し続けなければならないのです。

いつも一定の成分になる様に

働き者ですよね。生まれてからずっと毎日、休むことなく。

何故かは、このシステムが止まってしまえば、体にとって「いらないもの」は毒であり、

その毒によって死んでしまうからです。休まないのではなく、休めないのです。

 

物質としては体に不必要な部類ではなくても、過剰にある場合(適正以上にあれば)排泄されます。

この、より分けを腎臓が(体の各器官と連携し連絡を取りながら)行っています。

だから、腎臓が弱ると腎臓だけの問題でなく他の臓器にも影響します。

もちろん、腎臓が弱れば、いらないものが体の中にとどまる事態、不要物が毒となり体内に溜まるのでそれだけで危険ではありますが。

逆に体の各器官に問題や、連携に問題があれば、腎臓が正常でも、血液中の成分に異常が起こるとも考えられます。

腎臓だけでなく他の臓器を含め体全体のケアももちろん必要と言えます。

 

腎臓のメカニズムで、知っていてほしいのが、

この大量の血液をどうやって腎臓に送り込んでいるのかという事です。ポンプはありません。

絶えずたくさんの血液がある腎臓は、たくさんの細い細い血管を丸めたような構造で、

スポンジのような感じで血液を吸い上げているように思えます。それだけ細かい血管の集まりです。

それだけでなく、

血圧を上げる仕組みになっていて、圧をかける事で血液を送っています。

腎臓に入る血液の量と出ていく量により(血管の太さの違いにより)圧力がかかる構造にもなっています。

 

という事は・・・ごく極細い細い血管に絶えず圧力がかかっているのです。

生まれてこの方ずっと、そしてこの先も永遠に・・・圧がかかっています。

 

年齢を重ねると血管の柔軟性はなくなり固くなると言います。

健康に気を付けていたとしても血管は固くなってしまうという事です。

 

それなのに、もしも、

血管の細胞を作る材料にならないような栄養の無い物(お菓子をご飯がわりにしている等)や、

ご飯そのものを食べなかったりしていたりして

不完全な体が(不完全な血管が)作られていたら、とても怖い気がします。

その中を流れる血液も、食べたもので作られているので、

血液がドロドロするようなものばかりを食べていたらどうですか?

食べ過ぎていて腎臓を過度に負担をかけていたらどうですか

あっという間に詰まりだしてしまうような・・・怖いです。

絶えず頻繁に大きな調整が必要になるような食生活だと腎臓は疲弊してしまうのも無理はありません。

 

構造にも、働きにも負担がかかるという、二重苦を与えていませんか?

という事に気づけると、今何が必要かが少し分かっていただかるかと思います。

 

あなたの血液の成分を左右する腎臓が、

いかにして日々働き、どういう構造をしているのかが分かると、

その体を・・・腎臓を作る材料である食べ物が、

今、口にしようとしている食べ物・・・本当にそれで大丈夫?

と気になっては来ませんか。

老化していく事に嘆くよりもまず「食事を見直す必要」が大いにあるように思うのです。

 

体から余分なものを追いだす(排出させる)という事はとても大事なことなのです。

その能力があるかどうか、つまりそのシステムを担う臓器が正常に機能しているかどうかが健康であるかに関わっているのです。

その臓器が「腎臓」です

食べた物の結果、もしくは食べなかった事の結果が、今、あなたの健康状態に大きく関わっているのです。

 

食べたものだけじゃなく、

むやみやたらに市販の薬を服用したり、お酒等、本来は体に必要でない害になるものの摂取(添加物の多い食べ物も)ばかりでは、

腎臓は(他の臓器も同じですが)通常以上の働きを余儀なくさせられてしまいます。

人間も過労ばかりではヘトヘトになっていつかはぶっ倒れてしまいますよね。

その大事な臓器を、黙って働いているからと、ガンガン働かせて通常以上に多く働かせているのと本来の寿命よりも早く終わってしまうのは当たり前のことだとは思いませんか?

 

もちろん、ここで異論は起こると思います。

「好きなものを我慢し過ぎていしまうと、今度はストレスが増えてしまう」という事もあると思います。

スチレスも体を害する大きな要因であるのは明白なので。

それぞれの考え方や生き方の選択の自由はあると思います。

それぞれが悔いのない生き方を選択するのがベストではあると思います。

 

ただ、あまり知らなくて気づいたら病気になっていた。

知っていたらこうしたのに。

と言うのであれば、とても悲劇である思います。

若さや、健康の為にしている事があまり意味がなかったりしても又残念だと思います。

健康の為にしていたことで、かえって老化が進んでしまったりしては残念だけではなく取り返しがつきません。

 

様々な健康情報がありますが、まずは自分の体のしくみを知ることで

情報に振り回されずに正しい判断が出来るようになると思われます。

 

物があふれる今の暮らしの中で、楽しみながら正しく健康的生き方をそれぞれ皆さんが選ばれるといいなと思います。

 

私が言える事は、

体に不必要なものはなるべく摂らないであげる事がいいのではないかという事です。

現代では楽しむことは無限にあるように思います。

楽しい事は「食べる事」以外の事で満たしていくように少しずつシフトさせ、

食べ過ぎず、もちろん、だからといってあまり食べないのも、もっといけません。

足りない材料で作られた体ではしっかりと働けなくなります。

ミスも起こしやすいと言えます。これは本当に怖い事です。

当たり前の様ですが、「ちゃんと食べる。そして食べ過ぎない。

そして本来体に必要でない物を控える。」ではないでしょうか。

 

食べ方等詳しくはブログの過去のページを見いて下さい。

 

 

その他にも、

腎臓は「体内の水分量」や「赤血球の生産」「pH」「骨の形成」にも関わっています。

 

だから、ムクミにも関わってくるし、血不足になると貧血や疲れやすくもなるし、

「pH」は、血液が酸性かアルカリかに傾かないように、(過剰な酸や塩基を尿として排出して)正常な範囲に調整しています。

血液は弱アルカリ性の狭い範囲内に保たれます。そのpHで酸素や細胞が正常に働けています。

もしpHに来るが起きれば、

腎不全、糖尿病、下痢、心筋梗塞、換気障害、過換気、中枢神経障害、貧血、甲状腺機能亢進症等の症状に関係します。

 

「骨の形成」にはカルシウムとリンの調整に関わり、

腎臓でカルシウムを排泄させて血液中のカルシウム濃度が下がると骨からのカルシウムの放出が抑制され骨を作るようになったり、

カルシウムを排出させないようにしてリンを排出させると、骨からカルシウムが遊離し、血中のカルシウム濃度は上がります。

また、濾過を促進させることで尿量を増やし代謝物の排泄を増加させたりします。

だから、腎臓の機能が衰えると排泄がうまくいかなくなりムクミに繋がったりもします。

これらは甲状腺や上皮小体(副甲状腺)の分泌するホルモンが関係しています。

腸管からのカルシウムの吸収を促進させたり、尿細管でビタミンⅮの活性化も行っています。

 

ビタミンDはカルシウム吸収を上げるビタミンとして知られていますが、

免疫にも関わっています。

コロナウイルスに感染した人の血液を調べたところ

重症化しなかった人に比べ

重症化した人にはビタミンDが少なかったという報告があるそうです。

 

ビタミンDは免疫機能を促進する事が分かっていますが、

サイトカインを暴走させないように、炎症を抑制する酵素の数を増やしたり、活性化させたりする作用があるそうです。

新型コロナウイルスは呼吸器に感染する他のウイルスと違い、脳に影響する言われています。

匂いや味が分からない、だるい症状が長く続く等の症状は脳にダメージが起こっているからといいます。

ビタミンDは腎臓や肝臓で「活性型ビタミンD」になりますが、

注目なのが、

「活性型ビタミンDになると脳の中で神経細胞の保護や増殖・分化の調整を行っている」という事が分かっているそうです。

 

新型コロナウイルスの特効薬、という訳ではないけれど、

必要なビタミンです。骨がしっかりすることで免疫細胞の数が増えるという研究結果もあるので

骨をしっかりさせる為にカルシウムの吸収に関わるビタミンなのでしっかり摂りましょう!

 

ビタミンDは日に当たることで体内で作られるので、

自粛であまり家から出ない事。日照時間が減るこれからの季節。

寒いと言って出不精になる季節でもあります。

不足しないよう気を付けて下さいね!!

 

 

 

また、腎臓は冷えが要注意です。

寒いと体温を逃さないように血管は収縮し、

結果、血圧は上がってしまいます。

余計に腎臓に負担がかかってしまうのです。

女性は特に脂肪がい多いので冷やさないようにして下さいね。

脂肪は体を守りますが、脂肪は一旦冷えると今度は中々温まらないでので、

冷えてしまうと四六時中保冷剤を体につけ続けていいるようなものです。

冷えない対策もしっかりしましょう!

 

肝臓や副腎皮質なども連携をとっている臓器です。

脳からの命令という点では、「脳」「神経」も大きく関わります。

 

今後も臓器について説明していきますので、

しっかり、内臓の勉強をしていきましょう!!

 

 

以前記した、

「水分バランスのメカニズム」(2019-12-25)の記事も参考にされて下さい。