英名で「バナナツリー」と呼ばれるモクレン科の木
和名は「カラタネオガタマ」…漢字で書くと「唐種招霊」
昔から神事によく用いられたことから「神霊を招き寄せる」の招霊(ヲギタマ)の名がついたとか。
天照大神が天岩戸に隠れたとき、岩戸の前で舞を舞ったアメノウズメが持っていたともいわれて
いる。
バナナツリーの名は、熟したバナナの香りがするから。

私が初めてこの花に出会ったのは、4年ほど前の長崎旅行の時。
大河ドラマで「龍馬伝」をしていた夏のことで、私が福山雅治さんのファンだと知ってる長崎在住の
友人が、「今だったら駅のホームに龍馬伝のパネルがいっぱい飾ってあるよ。いろんな所でイベントも
やってるよ。」と誘ってくれたから。
いつもの重た~い腰も、こんな時には軽くなるのが私の特技(?)で、8月下旬に出かけた。
龍馬伝フェアを満喫した3日目。
眼鏡橋を渡り、あちこち歩き回って、もう暑さと疲れでモウローとなったとき、あるお寺が目に
入った。
○○寺…あっ、龍馬伝で出てたお寺だ! …にしてはちょっとジミ?
なぁんとなく変だなとは思いながら、拝観料払って中に入ってから間違ったことに気づいた。
まぁいいかぁ、そそっかしいのは今始まったことじゃないし…。
境内を歩いて行くと、どこからか甘い香りが。
キョロキョロと見回すと、金木犀くらいの木に、クチナシみたいな花が咲いているのが見えた。
数輪しか花はなかったけど、甘い香りがそこら中ただよっていた。
そっと触ってみると、ハラハラっと花びらが散ったので、落ちた花びらをいくつか拾って、手の
ひらに握りしめながらお寺を観て回った。時々、手のひらの中の香りを楽しんだりしながら。
帰る時あまりにも気になって、料金所の男性に
「この香りのいい花はなんという名前ですか?」と尋ねた。
「カラタネオガタマですよ」・・・えっ?英語? 中国語?
「カラタネオガタマと言うんですよ(笑)」
私のキョトンとした顔を見て、笑いながら繰り返してくださった。それでも日本語だと思わない私は
メモを取り出して、もう一度聞いた。「から…たま…」と復誦しながら平仮名で書いた。
4月~5月くらいに咲く花なので、まだ花が残っていましたか?と、逆に驚かれてしまった。
観光客の方によく聞かれることや、さし木するからともらって行く人もいると言われたので、
私も図々しいかなとチラッと思ったが、ビニール袋までいただいて(笑)、3本ほど枝をもらって帰った。
飛行機に乗る時も折れないように、とても気を遣ったのを覚えている。
長崎のお土産はいろいろ買ったけど、この枝が一番大切なお土産だったように思う。
残念ながら、上手に挿し木ができなくて枯れてしまったが…それから数ヶ月後、叔父が苗木を持って
きて植えてくれたのが「カラタネオガタマ」だった。
遠く離れて暮らしているし、長崎に行ったのはお盆の後だったので、カラタネオガタマの話を叔父に
したはずはないのだが…。
もしかしたら…お寺を間違ったのも、8月末まで花が残っていたのも、枯れた後に叔父が持ってきて
くれたのも、私とカラタネオガタマは出会う運命
だった?・・・なわけないかな?(笑)ただの偶然なのかもしれないけれど

そんな不思議な縁で?わが家にやってきたカラタネオガタマです♡

上の写真より白く写っていますが、実物は淡いクリーム色です。
今年はいっぱい花をつけています(*^▽^*)

