岩沼市議会の新しい議長に酒井信幸氏を選んだ臨時議会は12日、「そこまでやるのか」と疑問符がつくほどの意地悪で気持ちの悪い人事も含めて「議会の構成」を決めました。その悪意に満ちた人事とは、議会での行動を私と共にすることの多い植田美枝子議員が多数派による声掛けも根回しも全くない中で、宮城県後期高齢者医療広域連合議会議員(岩沼市議会から1人を選出)に「推された」というか「押し付けられた」という驚きの結果です。多数派が示し合わせて実行した嫌がらせ投票です。

 

本会議場での選挙(配られる投票用紙に議員の誰かの名前を書く)の結果で決まるのですが、酒井議長による投票結果の読み上げを聞いたときは、私は自分の耳を疑いました。「投票総数16。有効投票13、白票3。13は植田美枝子議員」。「え、えっ!」これには本人もびっくり。唖然とするばかりか、気分が悪くなる衝撃でした。

 

このポストに私たちはあまり関心がなく、多数派の誰かが就くのだろうと想定しつつ「誰なのか」の情報収集もしなかったので、白票を投じることにして選挙に臨んでいたのでした。まさか、会派を組んでいる「7人と2人に」プラスアルファした少なくとも12人が「植田美枝子を推すこと」で一致していた(13人のうち1人は「偶然の一致」と釈明)とは、、、いやはやとんでもない仕掛けが画策されていたことに、絶句というか、頭が固まってしまいました。「狙いは何か」と腹も立ちました、、、

 

私に対する懲罰をめぐる裁判で「岩沼市議会は違法行為をした」として処分を取り消す判決が出された(昨年3月、仙台地裁)のに、議会としては「検証しない、反省しない、謝罪しない」と、良識もなくコンプライアンスに欠ける対応を続けている狂った組織ですから、「さもありなん」ということなのでしょうか。議会多数派が「議会の人事」を愚弄する、非常識の極みを見せてくれたということでもあります。

 

まあまあ、この広域連合議会は、後期高齢者医療の運営を県内の市町村から切り離すようにし、県が一括して管理するようになったことに伴って、10数年前に発足しました。県内の各議会から代表が選出されますが、少数会派などにそのポストが回される傾向があるともいわれています。はっきり言って、それぞれの議会にとって「重要な役職」ではありません。

 

さて、役職に就けてあるいは説明者に仕立てておいて、委員会や本会議で当人を「叩(たた)く・いじめる」というのが、岩沼市議会の多数派が過去に行ってきた手口です。新人議員であるが故の経験不足・知識不足に付け入るように、多数派のベテラン議員らが集団で行う「突っ込み」は執拗で、容赦がありません。サディストみたいなものです。植田議員は過去に何度もそんな目に遭っています。

 

まずは平成28年のことですが、当選したばかりだというのに、「議会のネット中継を求めた請願」の説明役に(最適任者がほかにいたのに)させられて、委員会で多数派議員からの吊るし上げに遭いました。当時、私たちの会派「いわぬまアシスト」に入ったことが、いじめの背景にあったのでした。植田議員はさらに、その年6月に新人議員が科せられることがほとんどない「懲罰」まで受けます。異例のことです。

 

しかし、これは懲罰の対象にならないことで罰せられたことが、私の裁判(昨年3月仙台地裁差戻審での判決)の中で明らかにされました。こんな違法なことまでやる岩沼市議会は極悪非道、つまり「極道」も同然です。

 

また、29年12月議会では意見書に賛成署名した植田議員に、当時の議長が他の議員からの質疑に対する答弁をさせるという慣例無視をして、いじめています。答弁するのは通常、意見書の提出者です。賛成署名議員ではありません。そのときの議長は今、市社会福祉協議会の森繫男会長です。植田議員は昨年、私の裁判に関連して市民が提出した請願に関する本会議での審議で、議員になる前の社会的な行動が多数派の議員から非難されたり、誹謗中傷の言葉を浴びせられたりもしています。

 

宮城県の広域連合の議員になることが押し付けられたことで、上記のようなことが繰り返されることになるとは言いませんが、一言の打診もない中での「まつり上げ」には、目的があるでしょうし、不気味なものを感じざるを得ません。多数派は何とも奇妙な行動に出たものです。

 

さて、私はこの日、議長選挙の前に開かれた全員協議会で、議長になりたい人が手を挙げて所信を述べる「事実上の立候補制」をやってはどうかと提案する機会を得ました。しかし、賛成少数で実施されませんでした。賛成してくれたのは植田議員のほか渡辺ふさ子、西塚秀市、佐藤剛太、布田恵美の4議員で私も含めると6名でした。あと2人でいける、のですが、これが難しいのが議会なのです。

 

議会の会派については3段落目に「7人と2人」などと書きましたが、7人とは「自民党・政策フォーラム」で、2人というのは「公明党」です。7人の会派には昨年末の選挙で落選した田村和也氏に代わって、駆け込み立候補の新人ながら全体の7位で堂々の当選を果たした岡田みつえ議員が新たに加わりました。

 

また、私の常任委員会は希望通り「総務」となりました。委員長は高梨明美(以下、敬称略)副委員長は植田で、教育民生は正副が大村晃一、岡田という小中学校の同級生コンビ。建設産経は佐藤剛太、布田となりました。委員会ごとの互選で決まります。

 

議会運営委員会は正副が高橋光孝と大村。議会広報特別委員会が高橋と岡田で、議会ICT化推進特別委員会が布田と大村という布陣となりました。また、本会議場での選挙で決まる、ほかの亘理名取共立衛生処理組合(ごみ処理、し尿処理)議会議員には大村、布田、高梨、渡辺が就きました。亘理地区行政事務組合(あぶくま消防)議会議員は沼田健一、佐藤剛太、高橋、西塚、となりました。