岩沼市議会議員の任期が11日で満了し、12日からは昨年12月24日が投票日となった市議選の当選者の任期が新たに始まります。そのスタートとなる12日には臨時議会が開かれ、議長選挙が行われるほか、議員が必ずどこかに所属する常任委員会の振り分けが行われるなど、議会の構成が決まります。

 

議長には、水面下での調整の結果、最大会派「自民党・政策フォーラム」に所属する5期目の酒井信幸議員が選出されることが確実となっています。ただ、彼が議会の在り方をどのように考えていて、この先、議会をどのようにしていこうと思っているかが分かりません。

 

だから、議長選挙の前に開会される予定の議員全員協議会で、「議長選挙が事実上の立候補制で行われるよう」提案したいと思っています。私が初めて議員になった16年前に議会改革の一環として初めて行った「立候補制」ですが、議会運営などに関して演説してもらおうというわけです。ただ、それを提案する機会があるか、また、賛同が得られるかどうかは分かりませんが、、、、、、、

 

議長選挙というものは全国どこでも、都道府県議会でも、区市町村議会でも「立候補制」ではありません。本会議場での「選挙を行います」という宣告の後に、投票用紙が議席に配布されて、あとは名前を書くだけです。市議選が終わってからの水面下での折衝に接していないと、誰が議長になりたいと思っているのかさえ分からないのです。選挙を傍聴している本会議場の市民にも、もちろん、何も伝わりません。

 

16年前は、議長になりたい人に手を挙げてもらい、議会をどのように運営していきたいと考えているのか見解を明らかにしてもらい、その演説を参考にして、本会議場での投票に臨むというやり方でした。立候補の表明、演説の舞台などが全員協議会なのです。これを本会議でやったら、違法行為になります。地方自治法は立候補制を認めていないからです。

 

ですから、議長選の立候補制と言っても「カギカッコつきの立候補制」「事実上の立候補制」と呼ばれます。全員協議会の場が立候補制の「現場」となります。立候補制が実現すれば、私は手を挙げます。

 

あすは午前9時に任期が新たになる議員の受け付け。続いて会派代表者会議が開かれて、議長選挙などのある本会議の開会となります。受け付けでは、女性職員が議員バッジを「着けてあげる」という前近代的なことが行われていて、今回から「議会としては行わない」と通知されました。

 

遅きに失していますが、議会は時代感覚を喪失した「偉そうな人」「古い慣行」などが残る場所でもあります。古い価値観の「男どもの巣窟」でもあり、「常識・良識を欠くところ」でもあります。

 

私は16年前からバッジだけはもらい、「自分で着けます」とテーブル脇を素通りしてきました。ニコニコして着けてもらっている議員を見ると「バッカじゃないの、こいつ!」と思ったものでした。

 

さて、常任委員は「総務」を希望しています。補欠選挙で復帰して1年だけだったので「継続」を求めたのです。