無投票になる気配が濃くなっていた中で、一転して「選挙になる」可能性が出ていた岩沼市議会議員選(定数2減の16。17日告示、24日投開票)は14日、定数を1人オーバーする選挙戦となることが確実になりました。17人目となる立候補予定者の予備審査がこの日順調に進み、15日にも審査が完了する見通しだといいます。

 

この立候補予定者は、45歳の女性で高校生の娘など子ども2人の母で、11月上旬にあった立候補予定者説明会に出席しました。しかし、その後、「出馬できる環境が整えられない」などと、立候補を断念していました。出身は岩沼の西部地区で西小、西中の卒業生ですが、佐藤淳一市長の地元である矢野目地区の住民でした。

 

現職の布田一民議員が先月下旬、引退を撤回して今回も出馬すると翻意したものの、「やはり引退する」などと表明した今月8日の前後、無投票への流れが一気に濃厚となったのでしたが、同時に、この女性が出馬断念を撤回し立候補するという噂(うわさ)が急浮上していました。

 

立候補予定者が事前に受ける予備審査は11日だったのですが、女性は13日に市選挙管理委員会に現れ、選挙期間中に選管が発行する選挙公報に載せる原稿を提出しました。印刷の前作業の関係で、13日が公報掲載の事実上の締め切りでした。

 

ただ、立候補に関するほかの届出書や公費が使えるようにする業者との契約届出書などの書面を、告示の17日までそろえるのは日にちがないので、かなり難しいのではないかとみられていましたが、告示前の最後の平日である15日までに整えられそうだ、といいます。市選管も「選挙となる」とみて事務を進めています。