イメージ 1

.
(画像:13日発売の週刊ポスト「2月24日号」の36、37蓮7貔任鬚垢垢詭鮨佑鬟轡蹈▲蠅犯稟修靴震酖腸舵Ъ鸛蠅裡廓前の街頭演説(政権交代を果たした総選挙時)を引用して、国会議員を「別種のシロアリ」と呼んだ週刊ポストは、地方議員3万6000人も「血税をすするシロアリだ」と糾弾している


特権に恵まれている国会議員を500人減らせと先週提言した週刊ポストは
今週号(13日発売)で地方議員を10分の1にせよ、とキャンペーンを張っています。
報酬とボーナスで年収が全国平均で1,200万円にもなる県議を槍玉に挙げていますが、
全国に3万6000人もいるらしい市議や町議らにも言及しています。

年間20日か30日か50日しか働いていないのに、
しかも、その日は多くても4時間程度しか議会にいないのに、つまり、
働いていないのに「高給すぎる」という指摘。岩沼のヒラ議員は年収550万円ぐらい
ですが、議会に「出勤する」などの公務は年間50日程度です。

しかも、一般質問も休みがちで、委員会などでもほとんど発言しない議員もいて、
議会に出向くだけが議員の仕事じゃないけれど、そういう議員は、かといって、
それ以外の日常の活動も怠りがち。市民の声がどんなところにあるかを探るとか、
大震災の被災者の思いをくみ取るとか、議会活動の鈍い岩沼市議も多くいます。

こうした地方議員の実態が全国に広まる中、きのう書いた
「議員報酬が低すぎる」とか「議員定数を減らすのは良くない」といった意見を、
地方議会に詳しい専門家(議員研修の講師)が語ったところで、
一般的な市民・町民にとっては、何の説得力もあるはずはありません。

しかし、こうした皮肉を真に受けて「ためになった」などと
自らのブログに書いている若手初当選岩沼市議の感想を読むと、
39にもなるのに社会体験が希薄で世の中を知らないモヤシみたいな人だな、と
ガッカリするばかりです。純真なのはいいけれど、少しはウラ読みをしなさいよ!

時代が流れゆく中で民間経済などあらゆる分野で改革が迫られてきたのに、
この10年、20年さっぱり変わっていないのが、政界と官界とマスコミの世界。
この3者が既得権益でつながった、今や互助会。大増税にもマスコミは大賛成です。
地方の議会も、田舎の市役所・役場も「変わらない政界と官界」の一部です。

地方のその既得権益の世界で、甘い汁をチュウチュウ吸えるだけ吸っていく―
就職口としての市議会議員? 「子育てと両立できない議員報酬の低さ?」
なんですか、それは? いやいや、話が脱線しましたね。元に戻しましょう。

週刊ポストのような「切り口」がマスコミにはなくなってしまいました。
新聞・テレビの批判精神やジャーナリズム性がますます薄れていくのが残念です。