自業自得だと思います。任期満了に伴う岩沼市長選は7日に 投開票が行われ、無所属で新人のクリーニング会社社長・鬼澤聡氏(51)が、再選を目指した現職佐藤淳一氏(53)を破り、初当選しました。得票は 鬼澤氏が 9,422票(55.82%)、佐藤氏が7,455票(44.17%)で、その差は 1,967票でした。投票率は48.57%で、前回より4.09㌽下がりました。

 

午後10時30分ごろから、約100人が押し掛けた選挙事務所で開かれた勝利報告会で鬼澤氏は「これからも皆さんと一緒に活動したい。市政はこれまでを引き継ぐものに思うところも入れて、存分に展開していきたい」などと抱負を語りました。

 

同時に行われた市議補選(欠員1)では、無所属新人で学習塾経営の佐藤直美氏(47)が9,234票を獲得して初当選しました。同じく新人で元会社代表の大友光章氏 (80)の得票は6,789票にとどまり、涙をのみました。

 

市長選で鬼澤陣営から攻められていた感のあった佐藤淳一陣営は、市議補選の告示日でもある5月31日に、起死回生を図って市議補選に佐藤直美氏を出馬させ、2陣営セットで戦うという奇襲作戦に転じました。若さと女性を「売り」にして、市議補選の高齢者候補に対抗するパフォーマンスを見せて若い世代などの浮動票を集め、その勢いを市長選に反映させようとする戦法でした。

 

直美氏は4月21日に行われた立候補予定者説明会に出席し、説明は聞かずに届け出書類などを持ち帰ったものの、今回は出馬はしないとみられていました。立候補の届け出などの事前審査は一切受けず、ぶっつけ本番の届け出は超極秘に進められ、提出は午後4時を過ぎてからという徹底ぶりでした。立候補を知るべき立場にあった人の中には、翌日の新聞で初めて知ったという人もいました。

 

街頭宣伝と称して、淳一市長は自分の選挙カーと直美氏の選挙カー、淳一市長の確認団体の車の計3台を並べて示威運動を展開していました。この示威運動が公選法で禁止しているのと同じなのか、違うものなのか? あす以降、研究してみます。

 

しかし、直美氏自身の出遅れを挽回する集票はできたものの、それを淳一氏にまでもたらす相乗効果は出ませんでした。むしろ、市長選の結果は、それほどまでに、淳一氏に対する「マイナス評価」が根強く残っていた事実をさらす結果になったようです。

 

また、市長にならんとする者が、自分をチェックするはずの市議会議員を自ら誕生させる行為に出るということはどういうことでしょうか? 地方議会の「二元代表制」を自ら否定することになりませんか。そうやってまで、自分に有利な状況をつくり出作戦だったのです。

 

冒頭に「自業自得」と書いたのは、独善であり、自信過剰であり、謙虚さに欠けることであり、説明不足であり、議会軽視であり、結果、裸の王様のようになっていたということです。常識、良識、人間性、道徳的にも問われることが多々あったことです。自らまいた種、と言ってもいいと思います。

 

五十路(いそじ)になっての「できちゃった婚」もほほえましくも、何ともないですよね。多くの市民が、あまり口には出さないけれど、それを知っているんです。 首長たる人間、組織のトップ、職場の上司…がやることですか? 理性を働かせなきゃ…あぁぁ…。人間性や倫理感、道徳心が問われるのではないですか。

 

市長に就任してすぐにも始め、令和6年3月に成文化した行政改革取組方針は4年前の市長選で唱えていた「市民目線」ではなくなっていました。市長が当時、豪語した「職員に反対する者がいない」という独善でした。そんなんなら市民目線とはいえません。役所目線ではないですか。これが失望の始まりでした。

 

そして、選挙の際に打ち出した「市長報酬30%カット」は、市長になった月から1年と9カ月でやめました。公約なのですから、「4年間 やり抜く」のが 当たり前でしょう。有権者をあざむく、当選するためのテクニックとしての「カット」でした。どだい、市長は「報酬をもらっている」のではなくて「給料(給与)」なので、「市長報酬」と言ったり書いたりするのは間違いなのです。

 

2年前には幹部職員の降格人事を行いました。恐怖政治です。以来、職員の「面従腹背」体制ができあがりました。市役所は、物を言えない組織になっていると私は感じています。

 

市民会館の駐車場有料化は、どう思います? 市長は「土地は置いとくだけでは金にならない」とは言いますけれどが、借りた業者の「ぼろ儲け」になってます。市が年に1161万円の貸付料を業者から得るために、駐車料金として市民らが約7000万円を新たに払っているという現実があります。

 

こういうことが、また、新たな4年で起きることを、市民が嫌ったのです。