任期満了に伴う岩沼市長選(5月31日告示、6月7日投開票)に立候補することを表明している、市内のクリーニング会社社長・鬼澤(きさわ)聡(そう)氏の後援会事務所開きが2日、まち中心部の商店街にある旧松山商店店舗(中央一丁目)で開かれました。改装した旧店舗内に入れないほどの市民 約200人が集まり、「告示日前日までの後援会活動を活発に展開し、告示後1週間の選挙戦での活動につなげて勝利をつかみ取ろう」などと誓い合いました。
( 決意表明する鬼澤聡氏。事務所内に入りきれ
ない市民が、店舗の前の歩道を埋めました)
集まった200人は女性が多く、明るく楽しい雰囲気の中、しかし、独特な真面目さと緊張感が 醸成されていました。「市民の声を 聞こうとしない市長を変えないと、岩沼の市政や暮らしはつぶれてしまう」といった確信的な危機感を持つ人が自主的に集まってきたようでした。事務所開きは新たな「良い契機」となり、確かな「次へのステップになる」と後援会の幹部らは語っていました。
事務所開設の安寧を祈願する神事に続く事務所開きではまず、後援会長の大内敬造氏があいさつで、米国トランプ大統領のスローガン MAGA(Make America Grate Again)に あやかって MIWA(ミワ)を 提唱しました。 Make Iwanuma Wash Again=岩沼を再び 洗い直す(鬼澤氏の クリーニング会社 に掛けた)意味のようでした。いまいち、だったでしょうかね?
大内氏は大手町で「大内写真館」を営む写真家。東北六県写真師会連合会の会長などに就いているほか、竹駒神社境内監視や名亘露商協会会長などを務めています。実父は岩沼市議会議長も務めた故・大内英雄氏です。
また、大内敬造氏は 「きさわの『き』は 希望の『き』、『さ』は 再生の『さ』、『わ』は 融和 の『わ』」などと話して、市民と市政の融和を図る、融和を 取り戻す 」などと、言葉遊びを絡めたフレーズも示しながら、市民にとって「納得できる 市政を実現することが、きさわ氏ならできる」とも訴えました。
引き続いて、来賓の村上智行県議が「いまの市政には市民に対する謙虚さと丁寧さが欠けている。優しさが欠けている」と、市長の 政治姿勢を 批判した上で、「2期目を目指す現職は強い。 今度の市長選は (4年前に 自らが出て落選した ことの)代理戦争ではなく、新しい戦いなのです」などと語り、「きさわ支援」を鮮明にしました。
続いて、独自の政治活動で後援会活動に協力している私ら3人の市議会議員を代表して飯塚悦男議員が あいさつ。「今の市政は『市民ファースト』では ない。市民のための市政を取り戻さねばならない」などと 訴えました。私たち 市議会議員はいま、「議員や議会は一体、何をやっていたのだ。市長に従属するだけなのか」などという議会批判を市民から受けています。
飯塚議員は、司会者からその中にあって例外的な「優良議員」という呼称で紹介され会場内で爆笑? が起きる中でのあいさつとなりました。
スピーチ3人目は元市長の小野光彦氏。83歳の、しかし、元気な高齢ですが、きさわ氏を初めて知った今年2月の土ケ崎での会合で、会議の仕切り方と語り口に「聡明さと 謙虚さ」を感じ、隣に座っていた 医師と 気心が通じて お互いに「市のトップ に据えても いい 『若い人』を発見した。その実現のために一生懸命働く、と決意した」と内緒話を披露し、後援会活動に邁進することを誓って激励しました。
これに続いてあいさつに立った市商工会長の大友浩幸氏は、宮城県商工政治連盟の岩沼支部長として「推薦を決定した。地域FM局のエフエムいわぬまは要らない、スマホがあれば済む、と市長から言われたのはショックだった。市民体育センター跡地活用の問題では、市から何の話もなかった」などと暴露し、市長に対する不信感を表明しました。
最後に、きさわ氏の後見人でもある竹駒神社総代会の佐藤出(いずる)会長が「市長たるものにはまずビジョンがあることが必須。そして謙虚さ、さらには経営感覚が求められる。今の市政に 市民は冷たさを感じている のではないか」などと話し、『政権交代』を訴えました。
合わせて5人の先輩から、あいさつと激励などを受けた鬼澤氏は「市と市民の信頼関係がいま、薄れているのではないか。市民と行政が一体となれる政治を目指していきたい。実現させたい」などと決意を語りました。
市長選挙には、現職の佐藤淳一氏ももちろん出馬表明しています。佐藤市長は市議会議員に初当選した2011年前後、宮城3区選出の自民党衆院議員西村明宏氏の私設秘書に就いていた関係で、西村氏とは「師弟関係」とも言われています。
ですから、市長選が近づいたことによる自らの「朝の、街頭ごあいさつ(岩沼駅東口や西口など)」では、「自分の顔写真と名前、西村氏の顔写真と名前」を載せたのぼりを立てて、市民にアピールしています。 つまり、「市長と 西村氏は 一体」ということもあるので、西村氏が「きさわ氏」の事務所開きに出席するのは微妙な問題もあるのであります。
だからなのかどうか分かりませんが、西村氏は「きさわ後援会」の事務所開きが始まる午前11時前には現れまして、私も対面してあいさつしたのですが、事務所の中にいたはずが、始まったときには姿が見えなくなっていました。どっちの陣営にも「いい顔」を見せるという、国会議員のせこい行動なのでしょう。こういうのが「政治」なのでしょうかね。
事務所開きの神事の際の玉串奉奠(たまぐしほうてん)では、西村氏の名前が呼び上げられたのですが、奉奠したのは西村氏の地元秘書の女性でした。デリケートな問題なのですね。市長の事務所開きでは、西村氏は玉串奉奠はするし、ずっと居るのであります。
ちなみに、のぼりに顔写真と名前を掲示することは、公選法上の売名行為とか事前運動と解釈される可能性があるので、厳しくは「ご法度」です。きさわ聡氏は朝の街頭に立つ際、名前や顔写真を入れたのぼりは立てていません。代わりに名前ではなくて「本人」と記した、やや意味不明なタスキを掛けています。法律順守です。順法精神の発揚です。
