カントの睡眠のことを思い出し「知的生活の方法」(渡部昇一  講談社現代新書)を手にとった。
カントのページを読んだら・・・もう止まらない。
「知的生活の方法」は、渡部昇一のお話を聞いているような気分になる。
なんだかと〜っても幸せな気持ちになる。

脳が元気になる方法を調べていた。
後ろの方に、頭を使う人間に良い飲み物が紹介されていた。
┌<引用>────────────────
ワインと知的活動についてかなり詳しく観察したハマトンによれば、長期にわたるワインの飲用は、脳の細胞に独特の栄養を与え、その活動を老齢にいたるまで衰えさせないということである。
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本当かな〜と思うが、昔の人が、「脳の細胞に栄養を与える」ことを考えていたのが楽しい。渡部昇一も、「したがって頭を使う人間の飲み物としては、ワインがいちばん理想的ということになる。昔は高くて手が出なかったが、近頃は良質のワインを比較的安く手に入れるルートも開けてきているようなのでご同慶にたえない。」と言っている。
感化されやすい私は、早速明日、ワインを買おうかとやる気満々だ^^


もう1つ、この明日、飲むものも決まった。
牛乳があれば今晩から飲みたかなった。
┌<引用>────────────────

夜に頭を使う人にかかせない友は、緩い牛乳である。ドイツの本居宣長みたいな存在であるグリムは胃の痛みに悩まされていた
(例)
幸いに、牛乳は嫌いではないから、真夜中に、あるいは明け方暖めて、それに蜂蜜を入れて飲む。だいたいミルクというのは、幼児の時の命の支えであった。それがたとえ牛のものであっても、暖かい乳が咽喉を流れて胃にいたり、腹の方から暖まって来るのを感ずる時、神経はまことに工合よく和むのである。
これは、ふとんに潜りこむ、という退行の必要を満たすのに最も良い条件になるらしい。そして、極めてスムーズに深い眠りに入っていくのだ。夜中に頭を使うと寝付かれないということはなくなる。
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知的生活の方法は、読んでいてとても心地が気分になる1冊だ。
そう思いながら表紙を眺めると、魅力的な文章がココにも書かれていた。

┌<引用>────────────────
知的生活とは、頭の回転を活発にし
オリジナルな発想を楽しむ生活である。
(略)
知的生活とは、何よりも内面の充実を求める生活なのである。
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頭の回転を活発にしたい!
オリジナルな発想を楽しみたい!
憧れるな〜知的生活^^