金曜日、ケイと部屋を探しに行った。

ケイは何故かものすごく早起きしてた。でも、いざ家を出る頃に
「頭が痛い」「吐きそう!」「苦しい、死ぬ!吐き気止めの薬だせ!」
などうるさい。
多分寝不足できついんだろな。
そして、私に対しても当たりがきつい。常に上から喋ってくる。
「お前の企みはわかってるんだ!一円でも安い部屋にしようとしてる。俺の意見なんて全部却下するつもりだろ!俺はお前のいいなりにはならないからな!お前は敵だぞ!」

なんなんだ朝から。
一円でも安くって、当たり前しゃないか。お金が湧いて出てくるわけじゃないんだから。
ある程度の望みは叶えてあげたいけど、予算というものがある。
馬鹿じゃないのか。

不動産屋さんまでは新幹線で行った。
改札口から入って、コンビニで私がコーヒーを買ってたら、ケイは私の真横から離れない。
高3の男子が、母親にピタッとくっついてる。
しかもキツいから、目をずーっと瞑ってる。
レジの店員さんは不思議そう(怪訝そう)にケイを見てる。
コーヒーをセットしてる時も真横にぴったり。
他の人も列を作って並んでるから、少し離れたところで待ってればいいのに。
(ケイはコーヒーは飲めない)

なんだか、普通じゃないんだよな。。。と感じさせられる。

新幹線に乗っても「キツい」「吐きそう」「苦しい」などうるさい。しかも声がでかい。
コロナで会話は控えるように何度もアナウンスが流れるけど、ケイの耳には入ってない。

少し経つと、寝てしまった。
寝れたからか、不動産屋さんに着く頃は体調も回復してた。

家を出る時に、無理そうなら今日はキャンセルしてもいいよ、とは言ったけど、待てないケイ。
そして急な予定変更もできない。
不動産屋さん行く前に、病院行かなきゃいけないの?と思ってたけど、なんとか無事に現地までたどり着いた。