今日は私のハマった手作り石鹸の魅力をお伝えしたくて
石鹸について簡単にご紹介しますね
石鹸には固形と液体とがありますが、
どちらも油脂(または脂肪酸)とアルカリ剤とを混ぜてつくられます
石鹸を作る際に加えるアルカリ剤としては
固形石鹸には水酸化ナトリウム(苛性ソーダ)
液体石鹸には水酸化カリウム(苛性カリ)が使われます
もともと油脂は脂肪酸とグリセリンが繋がったものです
この油脂にアルカリ剤を加えて「石鹸(脂肪酸Naまたは脂肪酸K)」とグリセリンに変化させる化学反応を「けん化」といい、
その結果として「石鹸」ができます
「油脂 + アルカリ剤 → 石鹸 + グリセリン」
反応の結果、石鹸とともに作り出される「グリセリン」
このグリセリン 実は医薬品、化粧品、ダイナマイトの原料など様々な用途で使われます
ですから
石鹸を大量生産する工場では
釜の中で熱を加える方法により短時間でできた石鹸タネに
「塩析」という処理をしてグリセリン(やその他の物質)を除いたり
先に油脂を脂肪酸とグリセリンに分解した後に
脂肪酸だけを使って石鹸を作ったりしています(「中和法」)
それに対して石鹸教室などで用いられている方法は
「コールドプロセス法」といって
油脂を高温にはせず
42℃前後に温めた油脂と苛性ソーダを使って
ゆっくりと1か月以上かけて熟成させるもので
大量生産はできませんが
使用したオイルの特性を生かしつつ
グリセリンもたくさん含まれている石鹸が出来上がります
つまり手作り石鹸は
グリセリンを丸ごと含み
作製時の熱による油の変性リスクを抑え
使う油脂の種類を自由に選べる
そしてもうひとつ大きな違いが
油と反応させる苛性ソーダの量を抑えて
余剰(過剰)油脂が含まれるようなレシピで作れるところです
余剰油脂とは石鹸の中に残っている
石鹸にならなかった油脂のことです
油脂に加える苛性ソーダの量を
「油脂と100%反応する量(けん化率100%)」よりも少なめに入れると(私はだいたい10%少なめにしています)
出来上がった石鹸には苛性ソーダと反応しなかった油脂が残っています
この残った油脂が保湿をしてくれて洗い上りがしっとりしたり
さらに油脂に含まれる成分の効果も期待できます
そして手作り石鹸ではさまざまなオプションを入れたりします
ハーブ
はちみつ
塩
酒かす
日本酒
ヨーグルト
野菜
チョコレート
などなど・・・・
ですので、
オプションで加える材料によっての効果も期待できます
手作り石鹸がやめられなくなってしまった私の気持ち
なんとなくお分かりいただけたら嬉しいです
こちらの写真は先日作ったケルプパウダー(海藻の粉)を入れた石鹸です
ビタミンやミネラルが豊富に含まれていて保湿効果が高いらしいです
作ってから数日間は独特の臭いがありましたが
もうほとんど残っていません
使い心地が楽しみです~