やっと、やっと、回復の兆しが見え隠れする様になってから、去年の今頃、一昨年の今頃はどうしていたかな?と過去のブログを読み返したりしています。




必死だった日々を振り返ると辛い出来事でしたが、客観視できる様になったことは、大きな前進だと思います。




私とベンゾとの戦いは、耐え難い舌痛から始まりました。




やがてその苦しみに、化学物質過敏という壮絶な症状が加わり、気づけば家中のアルコール消毒薬、芳香剤、殺虫剤、カビ取り剤、消臭剤を狂ったように捨てていました。




洗剤を全てオーガニックに変え、家族にも匂いのキツイ化粧品類を使わない事をお願いし、夫はそんな私を見て、毎日楽しみにしていた晩酌のビールをやめました。




当時の私は、食卓の上グラスに入ったビールのアルコールにも反応し、全身がピリピリ痺れ呼吸がおかしくなり、大量の汗が吹き出し顔面蒼白になるなどの酷い状態でした。





コロナの第一波、世の中が騒然となり店頭に消毒液が次々と設置され、人々は消毒に躍起になり、街中が化学物質だらけになる中、私はもう生きられないと思う絶望の中にいました。




舌、皮膚はピリピリと焼ける様にいたみ、唇は腫れあがり、喉の粘膜は気道が塞がるほどブヨブヨと腫れ、常に窒息の恐怖がありました。





焦燥感や意味不明の恐怖、忘れたい過去のフラッシュバック、全く眠れない状態、悪夢 …




当時はベンゾ薬害のことなど全く知らずに、ドクターショッピングに取り憑かれ、自分の症状は酷いアレルギーに違いないと思い込んでいました。





この時、この時点で、今の私が持つベンゾの知識があればその後に私が経験する更に壮絶なベンゾによる地獄、拷問の日々は確実に回避できたと思います。





私はこの時、ベンゾの抗不安薬バランス錠5mgを1日2回、約3ヶ月飲んだ後、医者の指示で一気断薬した後でした。





自分に降りかかった途方もない苦しみ、治せる医者がいない絶望感、そして医者の理不尽で呆れる対応に身も心もズタズタになりました。





意味不明で説明のつかない焦燥感や恐怖感で気が狂いそうになりました。





症状はどんどん悪化し続け、全く眠れない日が何日も続き、遂に私はパニック発作を起こし精神科を受診し、精神医療へと繋がってしまいました。





今振り返ると涙が止まらなくなります。




何が自分に起きてしまったかも分からず、医者にうすら笑いで突き放されても、当時はそれでも医者にすがるしかなかった自分がとても哀れで、ちっぽけで、健気で …





よく頑張ったよ〜ニコニコニコニコニコニコ





今はそう自分を褒めてあげたいと思っています。





今はこの様に考えるようにやっとなれましたが、当時の私は余りにも無知でした。





私はこの後、精神科医にリボトリールを処方され更なる苦しみを背負ってしまう事になります。





リボトリールを飲む前に戻れるとしたら、精神科へ受診する前に戻れるとしたら …




今の自分なら、「原因薬のバランスを再服薬しなさい、そして症状が治ったら少しずつ減薬しなさい」と自分に言ってあげたいです。





現実は、ただ強い精神薬をダラダラと処方し続け、症状を誤魔化すことしか出来ない精神科医を信じてしまいました。





その後のことは、また改めてまとめてみようと思います。





ただひとつ言える事それは、今辛い人も絶対に諦めないでほしいと言う事です。





あんなに酷かった舌痛症も化学物質過敏症も全身の焼けるような痛みも、不眠も精神的な症状も、治る可能性がある、治った人がいるということを知ってほしいと思っています。