しっぽのはなし | うさもるねこ生活

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去勢後のいかすみですが、経過も良好で、ありがたいことに変わりなく過ごしております。
 
 

仕事中に娘から送られてくる画像。

 

 
大抵、いかすみか、ヴェルターの画像爆  笑
 
 
去勢手術の時に、かかりつけの先生に、いかすみのしっぽのことを聞きました。
短いしっぽは、事故的なものなのか、それとも遺伝的なものなのか?
 
結果は、遺伝的なものとのことでした。
 
先生からきいた話では、昔から日本にいる由緒正しい野良猫は、短いしっぽの子が多いとか。
実は、短いしっぽの猫は、世界的には珍しく、日本以外ではあまりみられないとのこと。
そのルーツは、江戸時代にさかのぼるようです。
 
浮世絵や歌舞伎、着物の柄などに、猫が取り上げられ、江戸時代には、猫ブームがあったようです。
この絵、現代の猫と違うところがあるのに気づきますか?
猫のしっぽが、みんな短いのです。
 
 
一方、平安~鎌倉時代に描かれた「鳥獣戯画」では、猫のしっぽは長いのです。
 
 
このブログを読んでくださっているみなさんは、猫又という妖怪はご存知でしょうか?
猫が長生きすると、しっぽがふたまたに割れた妖怪になり、人間を襲うというお話です。
江戸時代の人たちは、このいわゆる化け猫の話を信じ、恐れていたようなのです。
そのため、「猫はしっぽが長いと割れて猫又になる」と思い、猫又になる心配のない短いしっぽの猫が好まれ、当時は、しっぽの長い猫はとらえらて殺されたり、わざと猫のしっぽを切るという行為がされていたとの話もありますあせる
今にしてみたら、なんてひどい話だと思うのですが、当時は、そういう理由で、短いしっぽの猫が可愛がられ、生き延びていたという諸説があるそうです。
先生からきいた話では、結果、短いしっぽの遺伝子をもつ猫が日本では多く残り、その後も繁殖がされたため、日本には、しっぽの短い猫が多く生息するといわれているようです。
まぁ、あくまでも諸説あり・・・の話ではありますが。
 
 
ちなみに、うちの娘がその話をきいたときは、化ける猫の方がよかった。
なんだ、つまらんって言ってましたが・・・爆  笑
 
余談になりますが、せっかくなので、猫のしっぽについて調べてみました。
現在、猫のしっぽの種類としては、以下の8種類のしっぽが公認されているようです。
参考資料→こちら
 
 

①フルテイル(Full Tailed)
通常通り25~30cm程度の長く真っ直ぐなしっぽです。

日本では「長尾」と呼ばれています。

 

②エアリアルカールドテイル(Aerial-Curled Tail)
エアリアル(空中)で長いしっぽがクルンとカールしたタイプのしっぽです。

長さはフルテイルより長い30cm以上になることもあります。

 

③フランクカールドテイル(Flank-Curled Tail)
フランクとは英語で「脇腹」という意味で、カールしたしっぽが脇腹に垂れ下がった状態です。エアリーカールドテイルよりも尻尾の先端が下がった位置にくるのが特徴的。

 

④フラットトゥバックテイル(Flat-to-Back Tail)
しっぽが根元から折れ曲がり、背中に沿わせるようになっているタイプです。

 

⑤キンクドテイル(Kinked Tail)
このタイプはしっぽの先端がねじ曲がっている形です。

日本では「尾曲がり猫」と呼ばれ、幸運を呼ぶとして昔はしっぽが曲った猫が好まれたそうです。

 

⑥コークスクリューテイル(Corkscrew Tail)
こちらはしっぽが豚のしっぽの形のようにカールしているタイプで、ピギー(子豚)テイルと呼ばれる事もあるそうです。

 

⑦ボブテイル(Bob Tail)
ボブテイルは6~7cmと短いしっぽのタイプになります。

血統付きの猫ちゃんの名称にも使われることがありますね。

しっぽの曲がった猫同様、昔はしっぽが短い種類が好まれる傾向にあったようです。

 

⑧ランピーマンクス(Rumpy Manx)
マンクスは極端にしっぽが短い事で知られる猫の種類ですが、その中でもほぼ完全にしっぽがない状態の子をランピーと呼びます。

ランピーマンクスタイプは「無尾」と呼ばれることもあるようです。

 
いかすみは、ボブテイルですね。
 
 
 
そして、第二次大戦後、日本には進駐軍によって、海外からの猫が輸入され、シャムやペルシャなどのゴージャスな品種の猫が人気になりました。
当時は、猫は放し飼いだったこともあり、もともとの土着の日本猫とのミックス猫が繁殖され、劣性遺伝でもある、短いしっぽの猫は、現代では少しずつ減っているのだそうです。
なんだかちょっとさびしいなぁ・・・。
ちなみに、1960年代になると、短いしっぽの日本猫にアメリカのブリーダーが目をつけ、アメリカで繁殖計画がはじまったそうです。
しっぽの短い猫は、「ジャパニーズボブテイル」と品種名がつき、CFAという純血猫品種登録機関でも正式に公認されているそうです。
実は、ハローキティのモデルも、ジャパニーズボブテイルなんですよキラキラ
今まで気にしたこともなかったけど、ほんとだ、しっぽが短い。
 
日本で庶民に愛され続けてきた短いしっぽの猫。
さらにくるんと丸まったかぎしっぽは、幸運のしっぽとも言われているとのこと。
以前に書いた記事を載せておきます。
 

 

猫と暮らす前は、こんな話も知らずにいました。

いかすみから学ぶこと、まだまだ色々ありそうだなぁ・・・照れ

 

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